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AirPlayとDLNAで広がる、iPhoneの可能性 第2回

手軽なのにネットワークオーディオ魅力を1台に凝縮

AirPlayの快適さをシステムコンポで楽しむ「RDC-N7」編

2011年12月02日 10時00分更新

文● 広田稔

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AirPlayって何?

 iPhoneとRCD-N7を組み合わせる場合、ぜひAirPlayを利用した無線での音楽生活をお勧めしたい。

 AirPlayは2010年11月、iOS 4.2から加わった機能だ。最初はiTunesなど、アップル製アプリのみ利用できていたが、その後、2011年3月のiOS 4.3以降から、アップル以外のアプリケーションの音声も飛ばせるようになった。

AirPlayは、無線LANルーター「AirMac Express」で提供していた「AirTunes」をベースに作られた機能。過去にはAirMac Expressとコンポをケーブルでつないで音楽を流していたが、RCD-N7ならこれ1台でOK。見た目もスッキリだ

iPhone 3GSやiPhone 4を発売してすぐに購入して、一度もソフトウェアをアップデートしていない人はAirPlayが利用できないので、パソコンにつないでiTunesからiOSをアップデートしておくべし

 AirPlayのよさは、やはり手軽さ。

 iPhoneとRCD-N7を同じ無線LANアクセスポイントに接続。あとはiPhoneの「ミュージック」アプリで音楽を再生し、右下にあるのAirPlayアイコンをタップして「RCD-N7」に切替えると、本機の電源が入って、スピーカーから音楽が流れ出す。

設定はiPhoneの「ミュージック」から「AirPlay」のアイコンをタップして切り替えるだけ。手軽さここに極まれり、という感じだ

 もちろんiTunes Storeで買ったデジタル著作権管理(DRM)付きの楽曲も再生可能だ。

 この際、iPhone側からスピーカーの音量を調節したり、逆にRCD-N7のリモコン(や操作ボタン)を使って曲のスキップや一時停止をするといったことも可能。

 CDで面倒だった、ディスクの入れ替えも不要。新しいアルバムに切り替えるたびに棚からCDを出して、コンポのところに向かうことなく、すべて手元で完結できる。このAirPlayの操作に慣れてしまうと、快適さから抜け出せなくなるはずだ。

iPhoneアプリで広がる使い勝手

 さて、RCD-N7とAirPlayのコンビはiPhoneアプリの追加でさらに優れたものになる。

 AppStoreで、ぜひ導入したいのが、Apple自身が開発した「Remote」。iPhone/iPod touch/iPadから離れた場所にあるパソコンのiTunesを操作できる。

 音質にこだわる人の中には、非圧縮(WAVEやAIFF)やロスレス圧縮(ALAC:Apple Lossless Audio Codec)など、音質が劣化しない形式で音源を保存している人も多いだろう。ただし、MP3やAACなどと比較すると、音質面(情報量)では明らかなメリットがある一方で、ファイル容量も膨大になる。そのため、ライブラリーを丸ごとiPhoneに転送するのは困難となる。

 そんなときはこのRemoteを使うといい。iPhoneを使ったリモコン操作で、iTunesライブラリーに登録してある楽曲をRCD-N7に転送し、再生することができる。ネットワークでつながってさえいれば、別室にあるパソコンのライブラリーを呼び出すこともできるので、すこぶる便利だ。

「Denon Remote App」では、電源のオン・オフや入力ソースの切り替え、再生操作などの操作が可能。携帯電話として肌身離さず持ち歩いてるiPhoneだからこそ、リモコンに最適なのだ

 また、デノンがリリースしているリモコンソフト「Denon Remote App」も便利だ。RCD-N7の電源オン・オフや、NASに保存したデータの選曲といったネットワーク関連の操作も快適。

 ほかにもYouTubeやRadiko.jpなど、20種類以上のアプリがAirPlayに対応している。逆に言えば、AirPlayを使えば、こうしたアプリが対応した多彩なソースをRCD-N7でも再生できるということになる。再生できるのはiPhone/iPod touch/iPadに直接保存したデータだけではないというのはぜひ覚えておきたいポイントだ。

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