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x86ベースのアプリケーションがそのまま利用可能

ペタスケールも視野に!SGI、Xeonスパコン「SGI ICE X」

2011年11月17日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 11月16日、日本SGIはハイエンドのブレードサーバー「SGI ICE X」を発表した。14日(米国時間)に米SGIが発表した製品で、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)向けのスーパーコンピューターという。

Xeon E5搭載のHPC向けブレードサーバー「SGI ICE X」

 SGI ICE Xは、ICEプラットフォームの第5世代製品。シングルプレーンまたはデュアルプレーンの「FDR InfiniBandバックプレーン・インターコネクト」を備えたブレード設計により、ペタスケールもしくはそれを上回る規模のコンピューティングへの移行が、容易かつ低コストで可能という製品だ。

 CPUにはインテルのXeon E5ファミリーを搭載しており、OSに純正のSUSE Linux Enterprise Server、もしくはRed Hat Enterprise Linuxが利用できる。このため豊富に存在するx86対応の商用やオープンソース、カスタムアプリケーションを変更せずに、簡単に導入できる。

 ノード単位での新たな冷却オプション、独自のブレードデザインによる高密度なフォームファクターなど、従来のICE製品と比べて数多くの拡張機能を備えており、ラックあたり最大2304プロセッサーコアをサポートする。また、56Gbpsの「FDR InfiniBand」を、シングルポート、デュアルポート、デュアル・シングルポートの「Mellanox ConnectX-3 InfiniBand HCAメザニン・カード・オプション」から選択でき、エンクロージャごとに柔軟に構成できるという。

 2つのエンクロージャをペアにし、最大36のシングルまたはツイン構成のノード計算ブレードを搭載可能で、ラックあたり2つのユニファイドブレードエンクロージャを搭載できる。エンクロージャ内部に搭載されるスイッチブレードには、高性能スケーリングのための外部18ポートを備えたシングル36ポートFDR InfiniBand ASICを搭載する「スタンダード」、最大限のスケーラビリティとパフォーマンスのための外部48ポートを備えたデュアル36ポートFDR InfiniBand ASICを搭載する「プレミアム」が用意される。

 出荷開始時期は、Xeon E5×1搭載の「IP-113シングルノード・ブレード」が2011年第4四半期の後半、Xeon E5×2搭載の「IP-115ツインノード・ブレード」が2012年第1四半期中となる。

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