「ノートン インターネット セキュリティ 2012」を徹底解剖
ネットの脅威から“たいせつなもの”を守る・後編
2011年11月21日 16時00分更新
前編で、インターネット経由で知らぬ間に侵入しようとする悪意のあるプログラムから、パソコンの中の“たいせつなもの”を守るにはセキュリティソフトが必要ということがわかっていただけたと思う。
この後編では、「ノートン インターネット セキュリティ2012」(以下NIS2012)を導入することでどういう効果を得られるのかを、「強さ」「軽さ」「快適さ」の3つの視点から具体的に説明していこう。
守備力重視の設計で
あらゆる脅威を防ぐ「強さ」を誇る
まずはWebサイト関連だが、NIS2012をインストールすると、Webブラウザーでアクセスする際に、そのサイトが安全かどうかをNIS2012が事前確認するようになる。
たとえば、検索サイトを利用するとキーワードにヒットしたWebサイト一覧が表示されるが、リンクの横に安全性を示すアイコンが表示されるようになる。「安全」と評価されたサイトのみアクセスするようにすれば、ウイルスなどの脅威にさらされる心配もないというわけだ。
また、フィッシング詐欺の可能性が高いと判断されたサイトに対しては、アクセスそのものが遮断されるので、うっかりメールなどに記載されたリンクをクリックしても心配ない。
Webブラウザーに記憶させたIDやパスワードもネット犯罪者の格好のターゲットとなるが、NIS2012はこれを暗号化する機能を備えている。暗号化されていれば、万一情報が流出しても正確なIDやパスワードがわからないので、セキュリティ対策としては効果的だ。
暗号化の際に作成するプロファイル(IDやパスワードを含む個人情報)は、パソコン内部やUSBメモリーの他にシマンテックのクラウドサーバ上にも保存できるので、ネットカフェなど第三者が使う外出先のパソコンから利用するときも安全だし、IDやパスワードが思い出せなくてサイトにアクセスできなかった、といった心配もない。
ユニークな機能としては世界的なSNSサイト「Facebook」向けの安全診断機能がある。Facebookは世界最大規模を誇る会員制サイトだが、そのせいもあってネット犯罪のターゲットとしても利用されやすい。NIS2012はFacebookのニュースフィードやウォール上にあるリンクを自動的にスキャンし、それらの安全性を評価する。もし悪意あるサイトへのリンクを発見したら、メッセージで警告を発してくれる仕組みだ。
そのほかにも誤検知率100万分の1以下の迷惑メール対策、ダウンロードファイル診断、OSやアプリケーションの脆弱性検知、公共無線LAN環境への接続を検出して適切な保護を設定するなどの機能を備えている。
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