ウイルスバスター2012は、サポートページを見る限り対応を開始しているはずだが、テスト機では何度アップデートしても対応バージョンにならなかった。そのためサポートページを見ると、記事掲載時点でも「Firefox 5.xのみ」の対応となっている。
しかしテスト中に、「11月2日からFirefox 6/7に対応するアップデートを配信する」との告知があった。つまり、現時点ではすべての製品が、IE/Firefox/Google Chromeに対応しているはずだ(ただし、ウイルスバスター2012は手動アップデートを繰り返しても、11月6日の時点でもFirefox7.0.1に対応するプラグインは入手できなかった)。
FirefoxやGoogle Chromeの「6週間ごとにバージョンアップする」高速リリースサイクルは、セキュリティーソフトの開発側から見ると、サポートが大変だ。常用するユーザーの立場で言えば、これらのウェブブラウザーのリリースに、ツールバーも足並みを揃えて使えるのが理想だ。しかし、提供する企業側にとっては、動作確認をしっかり行なってから提供したいはずだ(11月9日にはFirefox 8のリリースが予定されているので、各社また確認作業が必要となる)。
ちなみに本稿執筆のために最後に確認した時点(11月5日)での、サポート対象ウェブブラウザーは以下のようになっていた。しかし、ユーザーがこのカタログ表記を見ても、どこまでサポートされているか判断するのは難しい。また、オンラインサポートの表記まで、購入前に確認しろというのは利用者の負担が重い。もう少しわかりやすい場所に記載してほしいものだ。
製品ページでのブラウザ対応表記一覧(11月5日確認時) | |||
---|---|---|---|
Internet Explorer | Firefox | Google Chrome | |
トータルプロテクション2012 | 7.0以降 | 3.5以降 | 対応(バージョン表記なし) |
インターネットセキュリティ2012 | 6.0/7.0/8.0/9.0(32bitのみ) | 3.0/3.5/3.6/4.0/5.0/6.0(32bitのみ) | 9/10/11/12 |
ウイルスバスター2012 | 7.0/8.0/9.0 | 5.x※1 | 10.0/11.0 |
※1 記事公開時点ではFirefox 6/7にも対応の予定
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