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同社初のフラッグシップヘッドホンもチェック!

FOSTEX、DSD再生対応の最高級USB DAC「HP-A8」を発表

2011年10月31日 22時55分更新

文● ASCII.jp編集部

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HP-A8

 フォステクスは10月29日、DSD再生に対応した、USB DAC内蔵ヘッドホンアンプの最上位機種「HP-A8」と、フラッグシップヘッドホン「TH900」を発表した。価格はHP-A8が10万5000円、TH900が15万7500円。発売は2012年1月31日を予定している。

DSDデータにも対応した、オーディオクオリティーのUSB DAC

 HP-A8は32bit DACの「AK4399」を採用。Mac OS Xを利用している場合は、USB経由で32bit/192kHzの信号を伝送できる。ただしWindows 7利用時は24bit/192kHzまでの対応となる。

 またSDHC対応のスロットも用意しており、SDメモリーカードに保存したDSDファイル(DSF形式)も再生ができる。SACDや一部録音機器で採用されているDSDだが、最近では音楽配信やポータブルレコーダーでも採用しており、それに対応した形だ。

 入力端子はUSBのほか、AES/EBU、同軸デジタル、光デジタル×2、アナログRCA。出力端子にはヘッドホン端子2系統と、アナログRCAを用意する。なお外部クロックの接続も可能で、デジタル入力端子(USB/SDカード再生時を除く)接続時に利用できる。デジタルフィルターの利用や、2倍/4倍のアップサンプリングといった機能も持つ。

 音量調整にオーディオ用の電子ボリュームを採用したり、ディスクリート回路構成とするなど、オーディオととしての品質にこだわった。なお、USB転送時には非同期モード(アシンクロナス転送)にも対応する。

漆仕上げが美しい、フラッグシップヘッドホン

 一方、TH900は密閉型のフラッグシップヘッドホン。磁束密度1.5テスラと強力な磁気回路を持った50mmの新開発ドライバーを使用することで、歪みが少なく、ダイナミックレンジの広い再生が可能だと言う。

TH900

 振動板には、超極細なバイオセルロース繊維素材を利用(バイオダイナ)。超低域の豊かな音、素直な中域、また、高音域については、特にプレゼンスに優れた再生音を実現すると同社は説明している。

 ハウジング部分は木製(水目桜)で、「坂本乙造商店」による「漆・ボルドー仕上げ」とのこと。黒漆と箔貼用の接着漆がベースとなっているが、奥行き感を最大に見せる部分には、硫黄でいぶした、何種類もの色銀箔を、ちぎり絵の様に貼りこむなど手の込んだ工程を経ているとのこと。

 中央に置かれたFOSTEXロゴはプラチナ箔を貼っている。

 これ以外にも線材に7N(99.9999999%)と高純度な無酸素銅を使用。革製のイヤーパッドは“出光Grancuir”を採用。卵由来のプロテイン配合で心地よい肌触りを実現するとともに、一般的な本革と比べて60%の軽量化を実現したという。

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