レノボジャパンの法人向けタブレットPC「ThinkPad Tablet」。堅牢な本体や充実したオプション品など、企業ユースを考え抜いたハードウェアを実現していることがわかった(関連記事)。前回はハード中心に紹介したが、ここではソフトウェア面を見ていこうと思う。
まず本体の電源を入れて気づくのが、ホーム画面の中央にあるガジェット風のインターフェースだ。
これはレノボ独自のアプリで、中央にある「田」の字に好きなアプリを4つまで割り当ててランチャーとして使えるというもの。また中央にある地球の形をしたボタンを押すとブラウザーが起動。さらに田の字の左にある歯車アイコンはランチャーの設定、右側にあるスライドバーを模したボタンでは、Androidの設定画面を開ける。
個人向けのIdeaPad Tabletとも共通のインターフェースだが、Androidタブレットではよく使う機能をシンプルにまとめており、大変使いやすい。趣味やプライベートで使うなら、ブラウザーやメール、動画、音楽、設定画面。ビジネス用途を想定しているなら、それに対応したアプリに割り当てておくといいだろう。
また、デフォルトでは左右に6つあるアプリも、メモ帳やオフィス文書のビューワ、McAafee製のセキュリティアプリなど使用頻度が高いものを配置している。
シンクライアント端末として使える
さてThinkPad Tabletアプリ一覧を開くと、CitrixのAndroid用リモートコントロールソフトを発見した。すでに触れたように、ThinkPad Tabletはシンクライアント端末として使うことも想定されている。
対応するのは「Citrix XenApp」「Citrix XenDesktop」となっている。機能を体験するために、今回はデモ用のサーバーにアクセスしてみた。接続は自宅の無線LAN経由で行い、速度は30Mbps程度の環境である。
サーバーが海外にあるためか、若干データ受信にもたつきがみられたが、閲覧する上でとくに不満はなかった。Windowsが動くので、Android端末でも互換ビューアーなどに頼ることなく、Microsoft Office文書をそのまま閲覧できる。これは外出先での作業効率はもちろんだが、事務などで基本機能だけが使えればいいケースなどでも有効に働くだろう。