ノートパソコンのタッチパッドと言えば、パソコンに習熟したユーザーほど「使いにくいもの」というイメージを持っているのではないだろうか。昨今では個人・家庭向けの大型スタンダードノートになると、標準でマウスが付属しているものも珍しくない。
タッチパッドに使いにくさを感じる理由はいろいろあるが、センサー部分のサイズが小さかったり、多ボタンマウスならできるさまざまな機能割り当てができないといった点が挙げられる。ロジクールが発売した「Logicool Wireless Touchpad」(TP500、ロジクールストア価格 4980円)は、これらの欠点を解消する大判の外付けタッチパッドである。
携帯も可能な薄型コンパクトデザイン
Wireless Touchpadは大きめのマルチタッチ対応センサー部分と、2つのボタンを備えた外付けタッチパッドである。パソコンとの接続は2.4GHz帯の電波を使うロジクール独自の超小型「Unifyingレシーバー」(後述)を使用し、製品にはパッド本体とレシーバー1個が付属する。
本体裏面には電源スイッチと、電池ボックスがある。電源は単3乾電池を2本使用し、公称値での電池寿命は4ヵ月とされている。1年以上は軽く動くマウスが多い昨今では、電池寿命は短めと言える。
重さは電池込みで約208gと非常に軽く、本体のサイズは幅131.85×奥行き131.12×高さ21.8mmとコンパクト。マウスは持ち運ぶには少々かさばるが、これならカバンの中にノートパソコンと一緒に放り込んで持ち歩くのもたやすい。なお、同社のUnifying対応マウスには、レシーバーをマウス内に収納できる製品もあるが、そうしたギミックはWireless Touchpadにはない。
センサー部分のサイズは横約9.6×縦約6.9cmもあるので(四隅は丸まっているのでやや小さい)、ノートパソコンの小さなタッチパッドとは使い勝手がかなり違う。動作に対する反応も機敏で正確に動かせる。ただ、指をパッド面に置いて動かし始める際に、動きが小さいとやや反応が鈍い傾向がある。
Unifyingレシーバーは同社の無線マウス・キーボード製品で広く利用されているもので、ひとつのレシーバーに最大6台までのUnifying対応デバイスを同時接続して利用できるという便利な技術である。レシーバー自体に機器の情報が登録・保存されるので、レシーバーを別のパソコンに付け替えるだけで、登録された機器もとりあえず使えるようになるし、Windows 7のインストール時にも利用できた(細かい設定を変更するには、同社のSetPointソフトウェアが必要)。
なお、Wireless Touchpadの対応OSはWindows 7(32/64bit版両用)のみとなっている。
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