10月19日、フュージョン・コミュニケーションズはオープンソースのPBXソフトウェア「Asterisk」の全バージョンで「FUSION IP-Phone」を利用可能とする「B2BUA」サービスを開発したと発表。β版の提供を開始した。
B2BUAは「Back-to-Back User Agent」の略で、VoIPクライアントとVoIPサーバーの間でプロトコルを終端し、両者の通信機能の差分を吸収する機能を提供するもの。フュージョンは以前より、AsteriskによるFUSION IP-Phoneの利用を可能とするためにAsteriskの修正プログラムを開発し、無償頒布を行なっている。しかし、Asterisk利用の希望者から、現在修正プログラムで対応しているバージョン以外のAsteriskへの対応要望を多く受けていたという。これを受け同社は、ユーザー側のAsteriskバージョンの差分を吸収するB2BUAを開発し、AsteriskのすべてのバージョンにてFUSION IP-Phoneの利用を可能とした。
また、従来対応の呼処理プロトコル「SIP」に加え、おもにAsteriskとの接続に利用され、同じポートで信号とメディア(音声)を伝送するためファイアウォールやネットワークアドレス変換も容易に超えられる「IAX2(Inter-Asterisk eXchange Version 2)」にも対応し、拡張性を高めている。
B2BUAサービスの正式提供は、2012年2月の予定。初期費用は無料で、月額基本料は105円。FUSION IP-Phoneなどの料金は別途必要で、また通信料金はFUSION IP-Phoneと同額となる。