パーツ構成は固定ながら
満足できるスペック
次に、Endeavor NY2200Sのスペックを紹介しよう。
用意されているモデルは、CPUにCeleron B800(1.5GHz)を採用した「インテル Celeronプロセッサー搭載モデル」と、Core i5-2430M(2.4GHz)を搭載した「インテル Core i5プロセッサー搭載モデル」の2種類。両モデルの違いは、搭載しているCPUとメモリー容量、そしてOSのエディションだけである。Celeron搭載モデルはメモリーが2GBで、OSにWindows 7 Home Premium 32bit(SP1適用済み)を採用。Core i5搭載モデルはメモリーが4GBで、OSはWindows 7 Professional 32bit(SP1適用済み)だ。
プリインストールOSとしては用意されているのは32bit版のみだが、オプションのリカバリーメディア(+1050円)を購入すると、64bit版への移行が可能だ。特にCore i5モデルの場合、64bit版であれば標準搭載の4GBメモリーをフル活用できるため、ぜひ選択してほしい(32bit版では3GB超しかシステムに認識されない)。
Celeron B800とCore i5-2430Mは共にSandy Bridge世代で、特にCore i5-2430Mは発売されたばかりの新CPUである。両CPUとも2コアではあるが、Core i5-2430Mはハイパースレッディングやターボブーストに対応しており、CPUパワーの点で見ればこちらのほうが上だ。
どちらのCPUを選択するのかは、主な使用目的に沿って考えるといいだろう。CPUパワーをあまり必要としないメールやネットの閲覧が中心であれば、より安価なCeleron B800搭載モデルを選ぶといい。ゲームやHD動画を快適に楽しみたいのであれば、グラフィックス機能としてIntel HD Graphics 3000を内蔵するCore i5-2430Mのほうが好ましい。Celeron B800もCPU内蔵グラフィックス機能としてIntel HD Graphicsが利用できるが、ゲームで遊ぶには厳しい。
そのほか、両モデル共通の仕様としては、ストレージに容量320GBのHDD(毎分5400回転)、光学式ドライブにスリムスーパーマルチドライブ(DVD±R 2層書き込み対応)を採用。ネットワーク機能は有線LAN(1000Base-T)と、無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)に対応している。
インターフェース類としては、外付け機器用にUSB 3.0端子×1、USB 2.0端子×2、映像出力用にアナログRGB端子×1とHDMI端子×1の構成。メモリーカードスロットとして3 in 1スロットを採用しており、SD/SDHC/SDXC、マルチメディアカード、メモリースティック/PROをサポートしている。
バッテリー駆動時間は約5.1時間と比較的長く、外出先でも安心して使えるだろう。また、キーボードの右上にある「電源プラン切り替えボタン」を利用することで、「バランス」、「省電力」、「超省電力」、「高パフォーマンス(高性能)」の4つの電源プランに切り替えられる(表)。たとえば、Windows 7の設定を開いてなどといった手間をかけずに、外出前にワンプッシュで省電力モードに切り替えられるので非常に便利だ。
表:「電源プラン切り替えボタン」で選択できる電源プラン | |
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バランス (バランスモード) |
パフォーマンスと電力消費のバランスを考えたプラン |
省電力 (省電力モード) |
PCのパフォーマンスを低下させて、消費電力を抑えたプラン |
超省電力モード | ファンのスピード制御などを行ない、電力の節約を最優先したプラン |
高パフォーマンス (高性能) |
電力消費は抑えずに、パフォーマンスを優先させるプラン |
標準でプリインストールされているソフトは、PDF閲覧ソフト「Adobe Reader」や映像・音楽編集およびDVDバックアップツール「Nero Multimedia Suite 10 Essentials」、DVD再生ソフト「Inter Video Win DVD」など。余計なソフトはないシンプルな構成だ。ビジネスで利用するのであれば、マイクロソフトの「Microsoft Office Personal 2010」(+2万1000円)や「Microsoft Office Home and Business 2010」(+3万1500円)、「Microsoft Office Professional 2010」(+4万5150円)をオプションで追加するといいだろう。