KDDIは、auの公式サイトでau版iPhoneについて「よくあるお問い合わせ」と題されたFAQを公開した。すでにASCII.jpを始め、各メディアで報道されている内容と重なるが、その一部を紹介していこう。
au版iPhoneに関する疑問について回答する公式サイトのQ＆A。特にネットワークについては、auの自信が見られる
au版もキャリアメール／SMSの両方に当初から対応
国際ローミングはCDMA／GSM／W-CDMA（UTMS）が利用可能
まずメールについて。「@ezweb.ne.jp」のドメインを持つEメール（いわゆるキャリアメール）、SMS（auではCメールと呼称）の両方が利用できる。
Eメールの新着については一定間隔ごと（最短15分間隔）に受信して、メールアイコンに表示される。一方、SMSは相手の電話番号だけで送信できるショートメッセージで、今年7月13日にキャリア間の相互接続により、auのみならず、ドコモやソフトバンクなどにも送信が可能になっている。
どっちを買うか決めた人も多いだろうが、そうでない人はまだまだ悩みが続きそうだ
ただし、SMSを送信する際は1通3.15円がかかる（国内送信時、受信は無料）。なお、無料通話付き料金プランに加入している場合は無料通話分に含めることが可能。また、ISフラットとプランZシンプル（月980円で1～21時のau宛国内通話が無料のプラン）に加入している場合は、au宛のSMSは無料である。
絵文字や緊急地震速報は対応。ただし、アップルが提供するサービスのうち、iMessageやFaceTimeは近日中の対応とのこと。国際ローミングはauで利用されているCDMAのほか、GSM／W-CDMA（UMTS）での通信に対応しており、音声通話は206ヵ国で利用可能である。
auは自社のネットワークに自信たっぷり？
一方ネットワークについては単純なFAQではない表現が各所に用いられている。まず「通信エリアの広さについて」では、「新800MHz, 2.1GHz帯の両方のエリアに対応しております。広範囲なエリアでつながるiPhoneをお楽しみください」。「auのネットワークはつながりやすいのですか？」という質問では、「現在、当社の3Gネットワークのつながりやすさ・回線速度は、外部調査機関の満足度調査等において、高い評価を頂いております」。
さらに「現在はネットワークがつながっても、（中略）ネットワークが混雑しつながりにくくなるのではないでしょうか？」でも、「今後の計画においても基地局の積極的な増強や、通信が集中する場所でのネットワーク設備増強を行う予定です」と競合を意識したかのような（？）内容だ。一方、CDMA網の弱点である「通話しながらネット機能を利用できますか？」についても、「音声通話と3Gデータ通信の同時利用はできません」と書かれている。
発売日の入手を狙っている人は、すでにau版かソフトバンク版かを決めているかもしれないが、そうでない人はどちらを選ぶのがいいか、まだまだ悩みは続きそうだ。
