「ごろ寝マウス」でおなじみのPC周辺機器メーカー、シグマA・P・Oシステム販売が10月11日に破産の申し立てを行なった。
同社の直販サイト「FLIP Click」によると、廃業に理由は「度重なる原料高を、企業努力による経費削減だけでは吸収できず、採算が悪化。やむなく商品を値上げしたが、ここ1年は売り上げが次第に減少し、資金繰りも限界に達した」とのこと。
秋葉原のPCパーツショップでは、先月ごろから同社製品の仕入れはほとんどなく、大きな混乱や被害はなかったという。同社に思い入れのある店員によると、「ごろ寝マウスがなくなるのは寂しい、あれはいい製品だった」「シグマA・P・Oのキーボードを愛用しているが、なかなか代わりは見つからないだろうなぁ」「製品の販売終了より、ショップによく来ていた仲の良い営業マンが今度どう生きていくのかが心配」などといった声があがっていた。
なお、ゲーミングデバイスのブランド「DHARMA POINT」は、7月29日に株式会社クラストへの事業譲渡が完了している。