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USTにも使えるオーディオレコーダー「Roland R-26」は買いだ!

2011年10月22日 12時00分更新

文● 四本淑三

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Ustream用のオーディオインターフェースにしてしまえ

 R-26をPCにUSB接続する際、マスストレージデバイスとしての接続か、オーディオインターフェースとしての接続かを選べる。

 ここでオーディオインターフェースとして接続すると、R-26は突如として「ファントム電源電源対応2chマイクプリアンプ搭載録音再生機能内蔵ステレオUSBマイク」に変身する。モバイル用のオーディオインターフェースとして完璧な機能を持つ上に、PCの音も録音できるのだ、もちろんレコーダーだから。

 ここで強力なのが、ループバック機能だ。

 PCの出力音声をまたPCに戻し、他のアプリの音声入力に回す機能で、分かりやすい例で言えば「UstreamでiTunesの音楽をBGMにしゃべる」ようなことができる。Skypeでの音声通話を番組に流しつつ音楽をかける、なんてことも簡単。同じことをPCだけでやろうとすると相当面倒なことになるのだが、R-26ならマイクも含めてUSB接続だけで準備完了だ。

オーディオインターフェイスのループバックの設定画面画面。内蔵マイクの音声はもちろん、PC側の音声もR-26のヘッドホン端子でモニターできる

 もちろんループバック機能が付いたミキサーやオーディオインターフェースもあるが、マイクが付いていて持って歩けるのが魅力。当然レコーダーだからUSB経由でPCの音声も録音できるわけで、私の個人的ニーズとして、最近増えてきたSkypeでの取材にも対応できる のがすばらしい。R-26さえ持っていれば、よその事務所にいても、そこに置いてあるPCに接続するだけでSkype取材が可能というのは、さらにすばらしい。

 取材用兵器として便利なのは録音したファイルに対する「ボイスメモ」機能があること。デジタル一眼レフカメラで撮影済みの画像にボイスメモを残せる機種があるが、ちょうどあんな感じ。録音ファイルのリネーム機能はあるが、咄嗟の状況では「右チャンネルが◯◯さん、左が◯◯さん」というように、声で情報を残せる方が全然便利だ。

 次にマスストレージモードで開くと、レコーディングごとにファイルがフォルダにまとめられている。その中に「RecData.txt」というテキストファイルが作られていて、何の入力がどのファイルに録音されたかが記録されている。先のボイスメモも同じフォルダの中に「MEMO.MP3」という128kbpsのMP3で記録されているから、データの整理は楽だ。

 ただし容量はムービーカメラ並に消費する。最高音質の96kHz/24bitで6トラックの録音をした場合のビットレートは、なんと13824kbps! 同梱されている2GBのSDカードでは、20分ほどしか入らない。

左側面のDC入力(付属のACアダプタを接続)の横には、携帯機なのにアース端子が! その左がスライド式の電源兼ホールドスイッチ。そのまた左がUSB端子とSDカードスロットのカバー

メディアはSDHC対応。USBオーディオのドライバはASIO対応で、Windows XP/Vista/7、MacOS Xは10.4.11以上10.7まで対応。そのドライバは同梱の2GBカードに入っているので買ってすぐ初期化しないように!

分割、結合、トリミングが可能な本体内の波形エディタ。本体内でWAV>MP3のエンコードもできるので、いざとなったら不要部分を削り、圧縮して容量を稼ぐことも……とはいえ大容量のカードは用意したい

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