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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第8回

ちっちゃい端末は正義か? Xperiaシリーズのコンパクトモデル

女子向けらしいスマホ「Xperia ray SO-03C」自腹レビュー

2011年10月03日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 撮影● 住川奈津、モデル● 相川夏海

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待望のインカメラを採用!
実際どうなのよ?

 まずはアウトカメラから。前述している通り、アウトカメラに裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R for mobile”を採用した810万画素。Xperia arc/acroと同じもので、描写性については前評判通りと思っていい。撮影時のインターフェイスはインカメラ採用に伴い、若干変更が加えられ、メニューを表示することなく、アウト・インの切替が可能だ。

810万画素のアウトカメラ。他のスマホにも搭載されるらしいというウワサもあるが、ソニエリ端末以外での採用もあるのか?

 まずはアウトカメラから見てみよう。Xperia arc/acroと変わりなく、標準モード、シーン識別・選択、スマイル検出といった機能が用意されている。セピアや魚眼、ミニチュアといったエフェクト機能はない。どちらかといえば、ストイックにカメラカメラしている。筆者としては基本的に標準モードで撮影し、シーン選択は利用していない。ISOの固定・変更ができると良かったのだが……。

 ズームはデジタルで、最大16倍。最大倍率だと荒いため、2~3倍が限度といったところだろうか。モバイルブラビアエンジンでの補正もあるので、Xperia ray単体であれば5倍までは耐えられる……というか、それ以上の倍率になると手ぶれが厳しいし、やっぱり絵が粗い。また手ぶれ補正はデフォルトでオフになっている。シャッターボタンがないため、画面をタッチしての撮影オンリーだが、手ぶれはどうしても生じてしまうので、事前にオンにしておくといいだろう。なお、Xperia arcでは撮影画素を落としてからでないとデジタルズームは有効にならなかったが、Xperia rayの場合はそのステップは不要になっている。

屋外での撮影写真。左は晴天下、右は早朝のホームで露出補正ー2.0EVで撮影したもの。当然といえば当然だが、しっかりとした描写ができるカメラだとわかる

室内での写真。左上は比較的明るい蛍光灯下でのショット。右上が日射しが差し込む室内、左下が光源の少ない室内。この写真のみISOが上昇している分、粗く見えてしまうのだが、SNSにアップする場合はまずリサイズするのでこれくらいなら気にする必要はないだろう

夜間や露骨に光源が少ない場所で撮影してみた。左上はマップカメラの階段で遭遇した猫ちゃん。左下が東京ゲームショー基調講演。点光源があるとクロスが出やすい。右上はホテルの吹き抜けを撮影したもので、光源はうっすらと自然光のみだったが、細部まで拾ってくれていた

小さくても十二分にパワフルさん!!

 Xperia rayはスペックとしてはXperia arcを小型化して、インカメラを採用したモデルといってもいい。小さいからロースペックなんてことはないのだ。そのため、スマホがほしかったが、既存スマホの大半はいずれもでかすぎ!と思っていた人にオススメ。また指が小さい男子諸君にも操作しやすく、馴染みやすい1台といえるだろう。プリインストールアプリはお世辞にも揃っているとはいえないが、便利なアプリはマーケットから入手できるし、はじめてのスマホという場合はAPPNAVIから探すことでアプリ探しの面もクリアできる。

 またTVCMと店頭などで女子向けと強く推されており、現役女子高生も満足行く端末になっているので、フィーチャーフォンからの機種変更の検討にもいいだろう。

 コンパクトで使える、小さいポケットにも収まるXperia ray。値段もこなれ始める時期なので、気になっているなら乗り換えちゃってもいいよと背中を押しまくりたいスマホだ。

 さて、次のページからは現役女子高校生にXperia rayをインプレッションしてもらった。Xperia rayのターゲットど真ん中のユーザー層はどういう評価を下すのか?

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