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「映像の復元」ではなく「創作」する新技術を採用

謎のICC技術で精細さは驚異的! シャープの次世代4Kテレビ

2011年09月29日 17時45分更新

文● ASCII.jp編集部

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「ICC 4K 液晶テレビ」の試作機
「ICC 4K 液晶テレビ」の試作機

 シャープがI3(アイキューブド)研究所と共同で、4K2K(3840×2160ドット)の解像度を持つ次世代テレビ「ICC 4K 液晶テレビ」を開発すると発表。その試作機をプレス向けに公開した。

ICCの画像処理回路 ICCの画像処理回路

 ICCとは、「Integrated Cognitive Creation」(統合脳内クリエーション)という信号処理技術で、この技術を開発したI3研究所いわく「光のクリエーション技術」とのこと。いわゆる高精細なアップスキャンコンバートを実現する技術だ。

 具体的な技術の内容については明らかにされなかったが、カメラを通して撮影した“映像”ではなく、人が撮影現場で直接目にする風景を創作し、生成する技術だという。例えば映像化の際に省かれてしまう、被写体に反射した光を生成し、復元するなどの処理が行われるようだ。

 いわゆる「超解像技術」は映像を復元し、高精細化することを目的としているが、ICCは撮影現場において人が見る景色そのものを復元することを目的としている点が異なることことだ。

 シャープはこのICC技術を搭載したテレビを2012年半ば頃に投入するとしている。

シャープ執行役員の寺川雅嗣氏 シャープ執行役員の寺川雅嗣氏

 シャープの執行役員でAVシステム開発本部長の寺川雅嗣氏は現状「全世界的にテレビ市場は停滞気味」だとし、その中で「3Dテレビやスマートテレビといった提案をして、テレビ市場を活性化を試みている」という。

 このような試みの中で、60型で4K2Kというサイズ・解像度のテレビは「これまでとは違う軸の映像空間を実現できる可能性がある」とし、「単に4Kの液晶に4Kの密度に変換した映像を表示させるだけではなく、映像をいかに新しい次元に持って行くか」が重要だと語った。

画面サイズが60型を超えると新たな臨場感が生まれる 今回のICC 4Kテレビは、白黒テレビがカラーテレビになった時のような新規価値のある製品になるという
画面サイズが60型を超えると新たな臨場感が生まれる今回のICC 4Kテレビは、白黒テレビがカラーテレビになった時のような新規価値のある製品になるという

 発表会ではこの試作機の映像を見ることができたが、確かにその精細感は高い。単に画像をシャープにした、というのではなく、例えば映像化の過程で失われてしまった花瓶や壁の模様、木から生える小枝、花びらが散る様子などがきっちりと再現され、まさに4K2Kの映像ソースをそのまま見ているような印象だった。

 なお、シャープはこの試作機を10月4日から開催される「CEATEC 2011」で展示する予定。CEATECに行かれる方はぜひその画質をチェックしてにてほしい。

 

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