AMD編
続けてAMD編へいこう。失敗しない最強自作PCパーツ選び【基幹パーツ編】でもお伝えしてきた通り、AMDを語るには未だに市場に投入されていない「AMD FX」シリーズの存在を抜きには語れない。ポイントは「AMD FX」が発売された場合、同CPUを導入するつもりがあるか否かである。とはいえ、AMD派を自認するユーザーの皆さんが、まさか「AMD FX」を買わないなどということがあろうはずもない。買うのである。必ず。ということを前提に話を進めさせていただく。
CPU
AMD「Phenom II X6 1100T Black Edition」
CPUにはシリーズ最上位の「Phenom II X6 1100T Black Edition」を採用した。もちろん「AMD FX」シリーズが発売されたら即買い&即換装が前提の構成で、その後「Phenom II X6 1100T BE」には贅沢ながらセカンドPCを担当していただく。
マザーボード
ASUSTeK「Crosshair V Formula」
組み合わせるマザーボードは、チップセットに「AMD 990FX」+「SB950」を搭載したASUSTeK製の「Crosshair V Formula」。同チップセット搭載モデルの中でも1、2を争うハイエンドモデルだ。ASUSTeKのオリジナル機能も満載で、妥協のない作りは「AMD FX」をお迎えするにふさわしい。
ソケットの違いでデスクトップ版Fusion APU「AMD A」シリーズ(Socket FM1)を使いまわせないのが口惜しいが、そんなことをいっても始まらない。「Crosshair V Formula」の黒いソケット(Socket AM3+)を開けたまま正座して、「AMD FX」シリーズを待っていても仕方がないので、ここは思い切って安くなっている「Phenom II X6 1100T Black Edition」と組み合わせて使用しておきたい。
メモリー
G.Skill「F3-12800CL9D-8GBSR」
メモリーにはライフルデザインのヒートスプレッダを搭載するゲーミングユーザー向けのG.Skill「F3-12800CL9D-8GBSR」を選んでみた。定格電圧1.5V動作のDDR3-1600対応製品で4GB×2枚の8GBセットとなる。こちらも選択理由はIntel編と同様。メジャーブランドの製品から購入候補とするのを最低条件としたい。
ビデオカード
ASUSTeK「EAH6970 DCII/2DI4S/2GD5」
ビデオカードは当然とは言わないが、ここはRadeonシリーズからASUSTeK「EAH6970 DCII/2DI4S/2GD5」をチョイス。予算によっては下位のRadeon HD 6950搭載モデル「EAH6950 DCII/2DI4S/2GD5」を選択するのもアリ。編集部的には、MSIのオリジナルクーラー「Twin Frozr III」搭載の「R6970 Lightning」が気になるところではあるが、どうしても在庫を見かけることができないので、こちらはノミネートを断念した。
いずれにせよ、どんなゲームでもバリバリ動かすとなると、ここはRadeon 6900シリーズ以上の製品を選択しておきたいところである。
SSD
Crucial「m4 SSD」
Intel編で迷ったSSD。こちらでは新ファームウェアも公開された「Crucial m4 SSD」を素直に選択しておく。128GBモデルで約1万5000円という価格と、500MB/sオーバーのパフォーマンスを発揮する同モデルを選ぶのにアレコレ理由は必要ない。SandForce搭載SSDがいやなら、これしか選択の余地がない。
HDD
HGST「HDS721010DLE630」
HDDには、Intel編と同じく1プラッター1TBモデルのHGST「HDS721010DLE630」を2台買い。現時点ではやはり魅力的な製品である。通常流通となるのを早期に望みたい製品だ。
光学ドライブ
Pioneer「BDR-S06J-BK」
光学ドライブにはここでもPioneer「BDR-S06J-BK」を選択。予算も約1万9000円を割いているが、逆にこれ以上高額のモデルもそうそうない。光学ドライブに充てる予算は高くても2万円を考えておけば、余った予算を他のパーツに流用できる。とはいえ、PCでしっかり映画鑑賞をなどと考えているのなら、同モデルは非常にオススメだ。
CPUクーラー
Corsair「CWCH100」
CPUクーラーには最近のトレンドに乗ってCorsair製のオールインワン水冷CPUクーラー「CWCH100」を思い切って選んでみた。Socket AM3+へも対応するということで「AMD FX」シリーズ発売後もそのまま流用可能。なにより水冷仕様というのは、自作感タップリでなかなか気持ちのいいものである。
電源
オウルテック「AU-750M」
電源には2011年9月登場でオウルテック取り扱いのFSPブランドから、80PLUS GOLD認証電源ユニット「AURUM」シリーズから容量750Wモデル「AU-750M」をチョイス。オリジナルICをデュアル搭載(特許取得済み)する製品で、ケーブルはモジュラー式を採用する。
PCケース
Corsair「400R」
締めとなるPCケースにはCorsair製Carbideシリーズのミドルタワーモデル「400R」(型番:CC9011011-WW)を採用したい。すでにお気づきの方もいるだろうが、CPUクーラーに同じくCorsair製の「CWCH100」を選択しているからだ。このCPUクーラーはラジエーターの大型化にともない、取り付け可能なPCケースが限定されるのが、その理由だ。そんな「CWCH100」もしっかり装着可能な製品が「400R」で、もちろんケースとしてのポテンシャルも高く、高エアフローと、高コストパフォーマンスをもつ魅力的な仕上がりとなっている。水冷ユニットとセットで購入したい製品だ。
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