2回にわたってお伝えしてきた2011年上半期の編集部オススメパーツだが、3回目となる今回はズバリ“鉄板PCパーツ”を選んでいこう。あくまで編集部の独断と、ちょっとした趣向を取り入れた「明日買うならこんな自作PCがオススメ」という代表的な構成例を、Intel/AMDそれぞれ1台ずつ紹介していきたい。
とはいえ「オススメPCの構成を1台だけ考える」というのはなかなか難しい作業だ。自作PCとは本来、自分の環境や予算、用途にあったモデルを作れるというのが最大の魅力。ましてや、ローエンドからハイエンドまで様々なパーツが販売されている中から、一通りを選択するというのも、これまた困難である。試しに編集部内の数人を捉まえて聞いたみたが、やはり人によって答えは千差万別である。
そこで裏テーマと言ってはなんだが、条件として以下の4点を掲げることとした。
- ネットの閲覧はもちろん、Blu-ray再生もラクラクこなす
- 仕事マシンとしてもサクサク動いてくれる
- これから発売される最新ゲームもバリバリできる
- 一応、予算は20万円以下には抑えたい
つまりどんな用途もそつなくこなす万人向けのPC構成だ。PCに詳しくない友人からPCを1台組んでほしいと頼まれたときに、このパーツで組んでおけば不満を言われることはまずないだろう。
さて、お待ちかねの編集部が選び抜いた2011年度上半期“鉄板PCパーツ”は以下の表のとおりだ。
Intel構成 | ||
---|---|---|
CPU | Intel「Core i7-2600K」 | 約2万5000円 |
マザーボード | ASRock「Z68 Extreme4 Gen3」 | 約1万9000円 |
メモリー | SanMax「SMD-8G68HP-16K-D」 | 約5500円 |
ビデオカード | GIGABYTE「GV-N580UD-3GI」 | 約5万2000円 |
SSD | HyperX SSD「SH100S3/120G」 | 約2万1000円 |
HDD | HGST「HDS721010DLE630」×2(1TB×2) | 約1万円 |
光学ドライブ | Pioneer「BDR-S06J-BK」 | 約1万9000円 |
CPUクーラー | CoolerMaster「Hyper 612」 | 6000円 |
電源 | Enhance「POWER KINGDOM」シリーズ「EPS-1610(P)」 | 約2万円 |
PCケース | CoolerMaster「CM 690 II Plus NVIDIA edition」 | 約1万6000円 |
合計金額 | 約19万3500円 |
AMD構成 | ||
---|---|---|
CPU | AMD「Phenom II X6 1100T Black Edition」 | 約1万8000円 |
マザーボード | ASUSTeK「Crosshair V Formula」 | 約2万5000円 |
メモリー | G.Skill「F3-12800CL9D-8GBSR」 | 約5200円 |
ビデオカード | ASUSTeK「EAH6970 DCII/2DI4S/2GD5」 | 約3万8000円 |
SSD | Crucial m4「CT128M4SSD2」 | 約1万5000円 |
HDD | HGST「HDS721010DLE630」×2(1TB×2) | 約1万円 |
光学ドライブ | Pioneer「BDR-S06J-BK」 | 約1万9000円 |
CPUクーラー | Corsair「CWCH100」 | 1万5000円 |
電源 | オウルテック「AU-750M」 | 約2万円 |
PCケース | Corsair「400R」 | 約1万1000円 |
合計金額 | 約17万6200円 |
ハードウェアが出揃ったところで、次ページ以降では各パーツを選んだ理由を紹介していこう。と、その前にPCを動かす上でもうひとつだけ選ばなくてはならない要素がある。そうOSだ。
OSはどれがいい?
PCを作ったらOSも必要になる。そこで、大半の人が使うであろうWindowsについて軽くおさらいしておこう。現行のWindows 7には6つのパッケージが存在する。そのうち企業向けやネットブック向けなど一般向けに販売されていないものを除くと、UltimateとProfessionalとHome Premiumの3つに絞られる。
個人で楽しむぶんにはHome Premiumで十分。というか大半の人はこのHome Premiumを買っておけば間違いない。
仕事と家庭のどちらでもPCを活用するユーザーに最適なのがProfessionalだ。こちらはネットワークやセキュリティー機能が強化されている。
最上位のUltimateは全部入りで、Windows 7がサポートするすべての機能を利用できる。
さて次に悩むのが32bit版を買うか、64bit版を買うかだ。これは64bit版を買えば間違いない。4GB以上のメモリーを有効に使うには、64bit版のOSが必要となるからだ。ハードやソフトの互換性を気にする人もいるが、今時のハードは当然64bitに対応しているし、ソフトも32bit版がそのままスムーズに動く。それに、せっかく新しいPCを組むのに、メモリー容量に制限のある32bit版を選ぶのはもったいない。
具体的な違いは32bit vs 64bit Windows 7を入れるならどっちだ?を参考にしてもらうとして、編集部としてはWindows 7 Home Premiumの64bit版を“鉄板OS”としてチョイスしたい。
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