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これこそゲーム用テレビの集大成

東芝レグザ「ZP2」 ゲーム機能の実力を徹底的に試してみた

2011年09月26日 11時00分更新

文● 鳥居一豊 撮影●篠原孝志(パシャ)、ASCII.jp編集部

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ファミコンからPSPまで幅広い画面モードに対応

 まずは、26ZP2のゲーム画面モードをおさらいしよう。

 基本はゲームフルとゲームノーマルで、これは16:9と4:3のゲームで使い分ける。SD出力のゲームに適しているのは「SDゲームファイン」。ファミリーコンピューターのような古いゲームでは「レトロゲームファイン」。

解像度を問わず、ゲーム映像を画面いっぱいに表示する「ゲームフル」

同じく解像度を問わず、アスペクト比が4:3のゲーム映像用の「ゲームノーマル」

 ともに元の映像のアスペクト比を維持したまま、忠実にゲーム画面を表示するもので、使用するハードによって画面周囲に黒枠が残ることがある。「SD~」と「レトロ~」の違いは、レトロのほうがよりドット感を残した表示で、多少ギザギザとした感じではあるが、映像のぼやけ感のない鮮明な表示になる。

SD解像度のゲーム用「SDゲームファイン」には、16:9用の「フル」と4:3用の「ノーマル」がある

古いゲーム機用の「レトロゲームファイン」も、16:9用の「フル」と4:3用の「ノーマル」が選べる

 「ポータブルズーム」は、PSPのゲーム画面用にズーム表示するもので、「オートポータブルズーム」は、メニュー画面とゲーム画面に合わせて、自動でズームのオン/オフするもの。

PSP用の「ポータブルズーム」。PSPのゲーム画面に合わせて、画面表示がズームアップされていることがわかる

自動でズーム表示を切り替える「オートポータブルズーム」。SD出力となるPSPのメニュー画面では、「ゲームフル」と同じ表示だ

 「ポータブルズーム」のままでは、メニュー画面の大部分が表示されないため、いちいち「ゲームフル」に切り替えないと使いにくいが、「オートポータブルズーム」なら、自動で切り替わるので、ひんぱんにゲーム画面とメニュー画面を行き来する場合には便利。

 ただし、「オートポータブルズーム」はゲーム画面で少し黒枠が残ってしまうので、画面いっぱいに拡大したいなら、「ポータブルズーム」に切り替えたほうがいい。

「オートポータブルズーム」(左)と「ポータブルズーム」(右)の違い。ゲーム起動時のスプラッシュ表示でも、「オートポータブルズーム」では画面の周囲に少し黒枠が残ってしまう

ゲーム機での色空間規格「sRGB」に準拠

 基本的にはどの画面モードでも、「3次元フレーム超解像」を除く超解像技術による高画質処理が加わっており、その表示画質はかなりキレイだ。しかも、ゲーム用の画質モード「ゲーム」を選ぶと、テレビ放送などとは異なるゲーム機での色空間規格(sRGB)に準拠した色再現となるので、携帯ゲーム機の場合に気になる“ゲーム機の画面とテレビ画面との色合いの違い”が気になることも少ない。

 こうした色合いの微妙な違いはあまり気にしない人もいるだろうが、実は暗部が潰れて見えなくなってしまう原因にもなる。快適なプレイのためにも、色空間規格(sRGB)をきちんと合わせることは重要。こうした配慮があることも、多くのゲームメーカーが東京ゲームショウでプレイアブル展示用のディスプレーとして採用する理由のひとつと言えるだろう。

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