内蔵カメラをMac OS XとWindowsで共有
Macに内蔵されているiSight/FaceTime HDカメラは、これまでもUSBデバイスとして仮想マシンに接続し、Boot Camp用のデバイスドライバーをインストールすることでゲストOSでも利用できた。ただし、ゲストOS側で利用中の内蔵カメラはMac OS X側からは切り離された状態であり、両方のOSで同時に内蔵カメラを利用することはできなかった。
Parallels Desktop 7では、Windows側に拡張機能「Parallels Tools」をインストールすると内蔵カメラが自動的に「仮想USBビデオカメラ」として認識され、Mac OS X側と同時利用が可能になった(カメラ自体は1つしかないため両OSで同じ映像が映し出されることになる)。Boot Camp用ドライバーのインストールなしに内蔵カメラが手軽に使えるようになったことは、非常にありがたい。
新規購入/アップグレードの価値が十分にある
「Parallels Desktop 7」
Parallels Desktop 7は、このほかにも7.1ch サラウンドサウンドのサポート(従来は5.1ch)や、仮想マシンに割り当て可能なビデオメモリー量を256MBから1GBに増加など、全般的に細かな改良が行なわれている。
新バージョンが出るたびに大幅な機能追加が行なわれていた初期のころと比較すると落ち着いてきた感があるが、OS X Lionの新機能への対応やゲストOS化サポートなど、OS X Lionユーザーなら新規購入やアップグレードを行なう価値が十分にある。Snow Leopardユーザーも、この機会にOS X Lionと合わせて導入を検討してみてはいかがだろうか。
パラレルス「Parallels Desktop 7 for Mac」仕様 | |
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ダウンロード版価格 | 8500円 (特別優待版6800円、アップグレード版5900円) |
パッケージ版価格 | 1万1500円 (10月7日発売予定、特別優待版7800円) |
トライアル版 | パラレルスサイトにて配布中。無償で2週間試用可能 |
対応デバイス | Core 2 Duo以上のIntelプロセッサ搭載Mac(32bit CPUのCore Solo/Duoは未対応) |
メモリー | 2GB以上 (Windows 7をゲストOSとして動作させるには4GB推奨) |
ストレージ | 700MB以上の空き容量。別途ゲストOSごとに空き容量が必要 |
対応OS(ホスト) | Mac OS X 10.5.8/10.6.7/10.7以降 |
対応OS(ゲスト) | Mac OS X Lion 10.7、Mac OS X Lion Server 10.7/10.6.x/10.5.x、Windows 7/Vista/XP、Windows Server 2008/2003、OS/2 Warp 4.5/4、Fedora 15/14/13/12、Ubuntu 11.04/10.10/10.04/9.10/9.04/8.10、OpenSUSE Linux 11.x、Solaris 10、Open Solaris 2009.06、FreeBSDなど |