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秋の夜長にいい音を楽しむヘッドフォンアンプ選び 第2回

スマホで音楽を聞くならこのヘッドフォンアンプを買え!

2011年09月20日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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パワフルさはNo.1! 元気いっぱいだが
しっとりとした柔らかさも兼ね備えるAMP+HP

スマホと比べると横幅をやや大きくなっているが、背の高さが短いため、大きいとは感じない

スマホと比べると横幅をやや大きくなっているが、背の高さが短いため、大きいとは感じない

 AudinstのAMP+HPは、ほかのヘッドフォンアンプよりもサイズが一回り大きくなるが、それでもスマホに比べればサイズは小さい(特に防水のT-01Cはスマホの中でも大きい部類だが)。

 デザインはボリューム部分が盛り上がった形状になっており、一般的なヘッドフォンアンプとは異なる印象になっている。バッテリーは内蔵型で、連続使用時間は約10時間だ。

AudnistのAMP+HPの前面端子部。電源スイッチとボリュームのほか、ヘッドフォン出力端子がある

AudnistのAMP+HPの前面端子部。電源スイッチとボリュームのほか、ヘッドフォン出力端子がある

背面には、充電用のACアダプター端子と、入力用のオーディオ端子がある

背面には、充電用のACアダプター端子と、入力用のオーディオ端子がある

 本機の音もかなりのパワフル指向。低音は量感はたっぷりで、高域もかなり元気な鳴り方になる。どちらかというと“ドンシャリ”傾向の音で、くっきりとメリハリの効いたサウンドになる。

 ただし、シャカシャカとした安っぽい音では決してなく、やんちゃな音になりそうなところをきちんと抑え、にぎやかすぎる音にはならないように仕上げている。

 特にポップスのボーカル曲は声に適度な膨らみがあり、柔らかい感触で聴き心地よく楽しめた。音量を少し控え目にしてやると、聴き心地も良くリラックスして楽しめる音になった。

 ジャズも緊張感のあるクールな演奏というより、熱気やリズム感が強まったパワフルな印象になりこれはこれで楽しい。クラシックでは量感の豊かな中低音のため、細かな楽器の表情がやや甘くなる傾向はあるが、スケール感の大きさや広いホール特有の豊かな響きはきちんと再現され、物足りなさは感じない。

 ちょっと気になったのは、再生を一時停止して無音にするとやや耳障りなノイズが出ていることに気付くこと。他のモデルでも多少は聞こえているのだが、ノイズが少々大きめだったのが気になるところだ。

 ポータブル型といえども、アンプとしての実力は十分だし、それぞれのモデルの音の個性が豊かなため、好みの音質のものを求めて吟味するのも楽しそうだ。全体にMP3音源の音の貧弱さを絶妙にフォローしてくれるなど、音質をグレードアップするアイテムとしての効果は十分だろう。

Bluetooth伝送なら
さらに音がいいのか?

Bluetooth伝送の音ってどうなのか?

Bluetooth伝送の音ってどうなのか?

 前述のとおり、今回はアナログ音声ケーブルで接続してみたわけだが、最近のスマホにはほとんどBluetooth機能が搭載されている。ひょっとして、ケーブル伝送よりもBluetoth伝送のほうが音がいいのでは? 

 という訳で、次回はアンプ内蔵Bluetoothヘッドフォンを試してみたいと思う。


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