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6Gbps SAS対応の定番RAIDカードのエントリモデル

省スペースでパフォーマンスも良好な「Adaptec RAID 6E」

2011年10月05日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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PMCシエラのAdaptec RAID 6Eは省スペースサーバーに最適な6Gbps SAS/SATA対応のRAIDカードだ。既存製品に比べ、外形寸法を小さくし、ケーブリングやエアフローの最適化を図っている。

 

ミラーリングに絞り、低価格を実現

 Adaptec RAID 6Eは、6Gbps SAS/SATAに対応したAdaptec RAID 6シリーズのエントリ向けモデル。チップやRAIDスタック、ドライバー、管理ツールなどはRAID 6シリーズを継承し、Windows、Linux、FreeBSD 8x、VMware ESX(i)、Solarisなど幅広いOSに対応する。

 
6Gbps SAS/SATA対応のAdaptec RAID 6E

 製品は8台のHDD・SSDを接続可能な「Adaptec RAID 6805E」と、4台接続可能な「Adaptec RAID 6405E」の2モデルが用意されている。両者ともPMCシエラのハードウェアRAIDチップ「PM8013 6G RoC(RAID on Chip)」のほか、128MBのキャッシュメモリを搭載する。6805EはPCI Express 2.0 x4のインターフェイスに対応した内部8チャンネル仕様。6405Eは、PCI Express 2.0 x1のインターフェイスに対応した内部4チャンネル仕様となっている。PCI Express 2.0x1レーンのインターフェイスを有効活用したいというユーザーにはお勧めといえる。

上からMD2サイズのAdaptec RAID 6805、6805E、6405E

 Adaptec RAID 6Eの最大の特徴は、その外形サイズだ。上位モデルの6805はLowProfile PCIのMD2サイズを採用し168mmの奥行きとなっているが、6805Eは155mm、6405EはMD1と同程度の130mmにまで抑えた。これにより、データセンターなどに設置される省スペースサーバー内にも充分収めることが可能になった。実際に比べてみると、PCIのレーンやZMCPのコネクタなどを削って省スペース化を実現していることがわかる。

 機能面ではインテリジェントなパワー管理やHDDとSSDの混在RAIDなどをサポートする一方、対応するRAIDレベルは基本的にミラーリング(RAID1と10)のみ。エクスパンダやキャッシュデータ保護をキャパシタで行なうゼロメインテナンスキャッシュプロテクション(ZMCP)サポートはなしになっている。接続台数や機能を絞ることで、低価格化を実現しているわけだ。

 

 価格はオープンプライスだが、2011年の9月末現在、6405Eは1万8000円、6805Eでも2万2000円程度が最低価格となっている。

 

省スペースなのでケーブリングが楽

 キットには本体のほか、Mini-SASx4-4SATAファンアウトケーブル、ロープロファイルブラケット、クイックスタートガイドなどが同梱される。装着すると、OS上から「Adaptec Storage Manager」によるディスクアレイの状態表示や設定、管理が行なえる。

ディスクアレイを管理できるAdaptec Storage Manager

 実際、6405EをA.T.WORKSの1/4ラックサイズの省スペースサーバー「Quad Beagle ZG」に装着し、Windowsサーバーからベンチマークを行なった。HDDにはシーゲイト製のSAS/SATA HDDを採用し、CrystalDisk Markで計測した。1000MBで計測したところ、6Gbps SATA HDDの場合はシーケンシャルリードで187.4MB/s、ライトで111.7MB/s、6Gbps SAS HDDの場合はシーケンシャルリードで298.8MB/s、ライトで167.5MB/sという値を記録した。PCI-Express 2.0 x1でも500MB/sなので、SSDなどを用いれば、より高いパフォーマンスを得られるだろう。

A.T.WORKSの1/4ラックサイズの省スペースサーバー「Quad Beagle ZG」に装着(協力:エーティーワークス)
7200RPM SATA HDD(Seagate Constellation.2 ST91000640NS)での計測10,000 RPM SAS HDD(Seagate Savvio 10K.3 ST9300603SS)での計測

 昨今、空調の効率化や集積密度の向上のため、データセンターではサーバーの省スペース化が進んでいるが、拡張性に乏しいため、RAIDカードの実装はなかなか難しかった。こうしたデータセンターサーバーやファクトリ向けの小型サーバーなどでは、ハードウェアRAIDに対応しつつ、奥行きの短いAdaptec RAID 6Eが大いに役立ちそうだ。6Gbps SAS/SATAやPCI Express 2.0などの高速化の恩恵よりも、省スペースや価格に力点を置くユーザーにお勧めの一品だ。

 

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