グーグルは16日、商品を検索する「Googleショッピング」に新機能を追加した。欲しいものを検索すると、実際にあるお店(リアル店舗)での販売価格と、在庫、お店の地図などを表示してくれる。その名も「Googleローカルショッピング」だ。
欲しい商品名と、「東京都港区」など、自分が今どこにいるのかを入力して検索すれば、在庫があって、近くにあるお店をGoogleマップ付きで探してくれる。在庫は24時間に1回は必ず更新されるそうなので、「行ったけどなかった……」というガッカリ感は少なそうだ。
検索できるのは、ヨドバシカメラ、無印良品、ブックファースト、東急ハンズ、マツモトキヨシ、ローソン、HMV、にしてつストアの8チェーン、合計約1200店舗。検索結果は、ネット上にあるECストアとあわせて表示する。
ヨドバシカメラ取締役の藤沢和則氏は、店舗情報を提供する目的について、「実際の店舗も安いということを知ってほしい」と話した。
「私たちはつねづね『都市伝説だろう』と話しているが、世間では『ネットの方が安い』というのが共通意見。でも、リアル店舗も価格やサービスで必死に競争をやっている。『実際の店舗も安い』ということをわかってほしい」(藤沢取締役)
Googleショッピングそのものは、昨年10月に発表されたサービスだ。送料、評価、ポイント数など、表示項目をどんどん増やしてきた。だが、日本でのECストアはリアル店舗の数と比べて約3%。残りの97%はリアル店舗という状態だったため、その97%を少しずつでもカバーできるようなサービスを作ることにしたという。
グーグルではAndroidアプリ「Google Shopper」も近日公開予定だ。アプリでは音声検索や画像検索、バーコードからの検索ができる。アメリカでは既に昨年リリースされているが、日本版は今回が初登場だ。
ローカルショッピング機能は今日から追加されるが、まだ検索できるリアル店舗は一部のみ。全1200店舗が検索できるようになるまで、今秋にかけてジワジワ増えていく見込みだ。秋商戦はこれでさらに熱くなるかもしれない。