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2012年のPCはこうなる! IDF San Francisco 2011レポート ― 第1回

IDF初日の基調講演で注目はAndroidのAtomへの最適化

2011年09月14日 19時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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 9月13日~15日の3日間にかけサンフランシスコでインテル恒例の「Intel Developer Forum San Francisco 2011」(以下、IDF)が開催中である。今年は同じ時期にマイクロソフトによる「BUILD」があり(関連記事)、一方でIDFの基調講演にはGoogleでAndroidを統括するAndy Rubin氏が登壇するなど、インテルとマイクロソフトの現在の関係を象徴するといった声も聞こえてきたが、まずはその初日の基調講演の様子をお届けする。

会場であるサンフランシスコ中心部のMoscone West

Ultrabookは次世代の「Ivy Bridge」で
さらなる加速状態に入るか?

 初日の基調講演はインテルCEOであるポール・オッテリーニ(Paul Otellini)氏が登壇。まず1990年~2015年の25年で、半導体産業が送り出す総トランジスタ数が1200Quintillions(12垓)にも達したことを紹介。こうした莫大な数のトランジスタを使ってENGAGE/CONSISTENT/PROTECTEDの3分野にフォーカスしていくことを明らかにした。

インテルCEOのポール・オッテリーニによると、1995年から急激にトランジスタの集積度が上がってゆき、かつ生産量も増えた結果として、2005年末には5Quintillions(1Quintillion=100京)。もっともたとえばラフに、CPU1個が1000万トランジスタと考えれば、500億個のCPUに相当する。累積の数なのと、さまざまなCPUやGPUなどが含まれることを考えれば、そう驚く数字でもない
さらに2005年~2010年の5年間で16倍の80Quintillions。増加分が75Quintillionsで、やはりCPU1個が1000万トランジスタとみなすと7500億個分。これはさすがにびっくりだ2015年までの累積では1200Quintillionsに達するという。そろそろCPU1個を1億トランジスタ換算にしてもいいと思うが、それでも増分がCPU1兆1200億個分に相当する

 ENGAGEの最初の例として示されたのが、今年のCOMPUTEXで発表された「Ultrabook」だ。オッテリーニ氏によれば、22nmプロセスのIvy Bridgeにより、Ultrabookが“加速する”と説明している。まずはSandy BridgeベースでUltrabookが登場。ついでIvy Bridgeベースに切り替わることがあらためて確認されたともいえる。

ENGAGINGは、より生活に密着するソリューションを提供すること、CONSISTENTは複数のデバイスがシームレスかつ一貫性のあるインターフェースで提供されること、PROTECTEDはセキュリティを高める話をそれぞれ指しているUltrabookの実物そのものは、今回の基調講演には登場しなかった

 これに加えてPentiumをベースとした省電力プロセッサの動作デモを行なった。今回のデモは、太陽電池で動くことをアピールするというものであり、その低い消費電力をアピールしていた

【訂正】初出時、デモで紹介されたCPUを「2013年に投入予定のHaswellプロセッサ」としておりましたが、正しくはまだ発表されていない「試作プロセッサ」となります。訂正してお詫びいたします。

Haswellでは消費電力を現在のSandy Bridgeベースに比べて20倍以上削減すると説明試作プロセッサ上で動作するWindows環境を表示。最初は左上の猫がアニメーション動作している。ここで太陽電池を手でさえぎるとCPUが止まることで、逆にCPU自身は太陽電池で動いていたことが判るというデモ
これがその太陽電池。リリースでは切手サイズと表現されていたが、切手よりはもう一回り大きく、4cm四方程度に見える試作プロセッサのデモサンプル。右上のロゴでお分かりかもしれないが、このマザーボードはIntel 430HXを搭載したSocket 7。「なんで今更Socket 7?」と聞いたところ、あくまでもサンプルで、安定したプラットフォームだったからという返事が。というわけで緑の基盤がSocket 7の大きさで、試作チップはそれよりも一回り小さく、ダイは更に小さいことがわかる。

 CONSISTENTの分野では、IntelとCISCOの共同開発したCisco Ciusを紹介。Androidをベースにしたビジネスホンで、Androidと同じ操作性を保ち、しかも表示部をTabletとして持ち出せるという使い勝手のよさを紹介した。

この状態では大き目の液晶画面がついたただのビジネスホン。ただ日本の感覚からすると、ちょっとサイズは大きめこんな風に取り外して使うことも可能

 もう一つ例として示されたのが、Intel Pair & Share technologyとIntel Teleport Extenderである。たとえばPCを共有の掲示板とみなし、ここにネットワークでつながったTabletやPCからメディアを共有して表示したり、あるいは携帯のSMSなどを使ってメッセージを送ったり、といった使い方をデモした。

 これについて後のQ&Aセッションで「つまりPCが中心に来るということか?」という質問に対して、「中心に来るのはあくまでユーザーで、そのユーザーに対してシームレスな環境を提供するのが目的だ」と説明している。

 最後のPROTECTEDに関しては、McAfeeのキャンディス・ウォーリー(Candace Worley)氏が登壇、新しいセキュリティ技術「DeepSAFE」の紹介を行なった。現在提供されている従来型のセキュリティ対策は、アプリケーションとOSの間にアンチウイルスソフトなどが介在するだけだったが、DeepSAFEでは、OSの下に更にセキュリティ対策レイヤーが設けられる形になるので、より堅固であると説明した。このDeepSAFEは、Core iシリーズ上で動作するとする。

McAfeeでSenior Vice President and General Manager, Endpoint Securityをつとめるキャンディス・ウォーリー氏DeepSAFEはIntel VTを使って実装しているため、原理上はこれと互換性のあるCPUならばDeepSAFEが利用できることになる

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