「Bamboo Stylus」と「iPad 2」で
イラストを描いてみた
タブレットデバイスを使って、出先でちょっとしたスケッチ……という絵描きさんにいまだお目にかかったことはない。一方、ライター・編集者間ではラフ書きツールとして話題に上ることがある(もちろん、筆者の周辺でだが)。
ときどき聞くのは、漫画家さんやイラストレーターさんがネーム切りやプロット生成に利用しているというもの。おそらく、何かしらのスタイラスを使用していると思われるのだが、ペンタブレットでおなじみのワコム製スタイラスBamboo Stylusではどう感じるのか気になったので、実際にお願いしてみた。
お願いしたのは、肌色な世界で活躍する、よしじまあたる先生。サイトへのリンクは貼れないが、18歳以上の諸兄らはwktkしながら、名前をググってもらいたい。
というわけで、学園都市のモデルになった街で、よしじまあたる先生とおしゃべりしながら、Bamboo Stylusの具合をチェック。使用したアプリは「Autodesk SketchBook Pro for iPad」。豊富なブラシ設定、レイヤー機能を備えるお絵描きアプリだ。
筆者 どないですか?
よしじま 思っていた以上にいいですね。ラフを描く分には問題ないような。
筆者 たしか、よしじま先生はアナログからスタートですよね。
よしじま ええ。反発力がないんで、ちょっと強くペンを画面に押しつけちゃいますね。あと寝かせて描けないとか、手が画面に触れると誤反応するのは……しかたないんでしょうけど、慣れですかね。最初からペンタブな人はスムーズに入れるんじゃないかな。
ワコムさんには、チョークみたいに反応部分が長い(太い線が描ける)タイプもお願いしたいです。ペンを寝かせて描きたいんですよ。
筆者 側面の面積少ないですもんね。あ、何か頼みます?
よしじま んじゃ、スイーツを……おお、Bamboo Stylusスゴイ! すっごい押しやすい!!
筆者 居酒屋のタッチパネルって、反応が結構鈍いんですよねぇ。
よしじま Bamboo Stylusだとサクサクですね。これなら、飲み会でアイドルになれる!
筆者 センセ、手が止まってる。
よしじま 待っててね! 描くからね!
というのが、よしじま先生の反応。だいぶ気に入ったようで、慣れてきた後半は作画速度が速くなっていた。よしじま先生との会話にも出ているが、いわゆる“ペン持ち”以外の持ち方にも対応したモデルがあると、より使い勝手がよくなりそうだ。
Autodesk SketchBook Pro for iPad | |||
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価格 | 450円 | 作者 | Autodesk |
バージョン | 2.0.3 | ファイル容量 | 15.0 MB |
カテゴリー | エンターテインメント | ユーザーの評価 | (4.5) |
対応デバイス | iPadシリーズ | 対応OS | iOS 4.0以降 |
ワコムならでは!!
買って損ナシ! の「Bamboo Stylus」
Bamboo Stylusは、スタイラスとしてはちょっと高価(2980円)ではあるものの、それだけのメリットがあるプロにも通用する道具といっていいだろう。指先でのメモが苦手な人はもちろん楽に書けるようになるし、アプリを選べば連続したメモにも対応可能だ。
また、ラフ画やネームといった作画に類する用途にも、十分に耐えてくれる。操作方法という点だけを考えると、指先のタッチから“ひとつ世代が戻る”感はあるが、ペンというデバイスの優秀さを再確認しつつ、快適なiPadライフを送ってもらいたい。もちろん、スマートフォンの小さな画面が押しにくいという人にもオススメできる。ウェブブラウジングからアプリ操作までだいぶ快適になるので、指先による操作でイライラしたことがあるのなら、まずは店頭でチェックだ!