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Apple Geeks ― 第55回

iPhone/iPadとの“融合”が進むTV/AV機器

2011年09月09日 12時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

スマホとTV/AV機器の融合は「リモコン」から始まった

 iPhoneが導火線役を果たしたスマートフォン市場だが、今やAndroidという好敵手を得て、日本でも市場が急速に拡大している。キャリアのみならずコンピューターメーカー、アプリディベロッパーを巻き込み、この力強い動きは当分続くものと予想される。

 家電メーカーもその例外ではなく、スマートフォン対応が急がれている。ポータブルオーディオとして、デジタルカメラとして、はたまた小さなコンピューターとして機能するスマートフォンのこと、現在は想像できないような使われ方が数年後には当たり前となっている可能性もある。

 こと家電に関していうと、もっともスマートフォンと親和性が高いカテゴリーは「オーディオ&ビジュアル」に違いない。同じネットワークに接続さえすれば、遠隔操作やデータの送受信、音声/映像端末など用途は広い。

 Appleが「AirPlay」の整備を急ぐ理由も、その辺りにあるのだろう。

 その先陣として、現在スマートフォンに求められている役割が「リモコン」というのは自然な流れで、実際家電各社が競うようにリモコンアプリを公開している。ニーズが確実にあるうえ、著作権保護機構という難題がある映像表示端末より開発しやすく、スマートフォン対応という話題性でも顧客をつかめる。

リモコンにはリモコンのよさがあるものの……

 ポイントは、これ(リモコンアプリ)が始まりにすぎないということだ。家電とコンピューターの垣根が低くなるほど、サイズと機能のバランスが適当なスマートフォンに接着剤としての役割が求められるようになり、おそらく多機能化/細分化の方向で進化する。DLNAにAirPlay、そしてEthernet AVB(現在、車載機器を中心に採用が検討されているAV機器全般をリンクさせる規格)と、規格は複数あるが、これらを利用してメディアデータを自在に操れるようになるのだろう。

タッチによる操作など、従来のリモコンでは実現が難しい機能がスマートフォンなら安価に実現できる

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