日本の力を見せろっ!! NECの秋冬モデルはここがスゴイ! 第2回
夏モデルから処理速度は2倍に!
大幅に機能強化した「VALUESTAR N(VN770/FSシリーズ)」
2011年09月27日 11時00分更新
NECパーソナルコンピュータの2011秋冬モデルのレビュー第2回。今回は、曲線デザインでインテリアにもマッチする液晶一体型デスクトップPC 「VALUESTAR N(VN770/FSシリーズ)」をお届けする。21.5型のフルHD液晶や3波対応のダブルチューナを搭載しながら、設置時の奥行きが最少19.3cmのスタイリッシュマシンに注目だ。
柔らかな曲面と3色のカラバリ
リビングにマッチするフォトフレームデザイン
「VALUESTAR N」シリーズは、23型のデスクトップAVパソコン「VALUESTAR W」シリーズの下位に位置する製品群で、VN770/FSシリーズは21.5型の液晶を搭載する。上位機のVN790と比較すると、3D表示機能を削ったモデルに相当する。一見すると、大型液晶を搭載しつつも省スペースな一体型パソコンに見えるが、デジタル3波対応のテレビチューナーや、BDXL対応のBDドライブを搭載。CPUもCore i7(第2世代、Sandy Bridge)を採用するなど、実はハイエンド指向のパソコンとなっている。
CPUは、クアッドコアのCore i7-2670QMを採用。普段は2.20GHzで動作するが、ターボ・ブースト・テクノロジーにより、最大3.10GHzまでクロックアップが可能だ。メインメモリーも標準で8GB、HDDは2TBで、OSにはWindows7 Home Premium SP1 64bit版をプレインストールしている。ちなみに、一世代前の夏モデル「VN770/ES」ではデュアルコアCPUのCore i5-2410Mを採用していた(関連記事1)。このため、ソフトウェアの起動時間や録画した映像の変換などの処理で比較して、今回の新機種の処理速度は一気にほぼ2倍へと跳ね上がっている(関連記事2)。
本体は、大小の曲面で構成したラウンドフォルムデザインが採用されており、NECではインテリアにマッチする「フォトフレームデザイン」と呼称する。実際、設置に必要な奥行きは最小19.3cmと、21.5型の大型液晶を搭載するわりには場所を選ばずにさまざまな場所へ手軽に設置できる高いインテリア性を持つ。
加えて、キーボードとマウスは無線方式を採用し、離れたソファーからでも操作が可能だ。この小型のワイヤレスキーボードは、奥行き19.3cmの本体下部スペースにすっぽり収容できる。無線LANを内蔵してLANケーブルを引き回さずに済むことも、部屋に設置しやすい理由のひとつだ。長年一体型PCを手掛けてきたNECの集大成が今回のVALUESTAR Nシリーズではないだろうか。なお、液晶部分も本体に固定ではなく、12°(最小奥行き19.3cm時)から最大22°までチルトが可能だ。
主なスペック | |
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CPU | Core i7-2670QM(2.20GHz/最大3.10GHz) |
チップセット | HM65 Express |
メモリー | 8GB |
HDD | 2TB |
ディスプレー | 21.5型ワイドフルHD スーパーシャインビューLED IPS液晶(解像度1920×1080ドット) |
光学ドライブ | BDXL対応記録型BDドライブ |
通信機能 | IEEE 802.11b/g/n、1000BASE-T対応Gigabit Ethernet |
インターフェイス | USB 3.0×2、USB 2.0×5、HDMI入力、SDXCカードスロットほか |
サイズ | 幅534×奥行き193×高さ428mm(最小傾斜時) |
重量 | 約8.8kg |
OS | Windows 7 Home Premium(SP1) 64bit版 |