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この秋に買いたいミラーレス一眼3番勝負! 第2回

今買いのマイクロフォーサーズは? パナ Vs オリンパス

2011年09月06日 12時00分更新

文● 周防克弥

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高感度撮影は若干ながらGF3が優位に

 撮像素子はどちらも「LiveMOSセンサー」だが、GF3が有効約1210万画素、E-PL3が有効約1230万画素となる。感度はGF3が最高でISO 6400まで、E-PL3はISO 12800まで設定可能だ。

 撮影モードは共にフルオート機能を中心に各マニュアル、シーンモードを備えている。撮影機能としてはそれほどの差はないが、連写速度はE-PL3が条件付き(手ブレ補正なし)で秒間5.5コマ、GF3が秒間3.8コマになっている。

 また、E-PL3ではAFの動作に人物認識を上回る瞳認識機能を持っているので、人物撮影をしたい人にはかなり便利だと思う。

 マイクロフォーサーズ機での高感度撮影は、APS-Cサイズのセンサーに比べると見劣りしてしまうのは仕方がない点である。

 一方で、コンデジに比べると撮像素子サイズが大きい分有利なはず……なのだが、最新のコンデジに採用されている裏面照射型CMOSセンサーは、高感度撮影時の性能を上げてきている。このため、素子サイズの大きさがメリットであるはずのフォーサーズがあまり有利とは言えなくなってきてしまっているのが現状だ。

GF3の感度別撮影サンプル

ISO 160

ISO 160

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

 実際に高感度撮影を試してみると、GF3ではISO 1600あたりからノイズが目立ち始めるが、偽色やディテールの損失が少ない。ISO 3200からはディテールの劣化が始まり、ノイズも目立ち始める。最高感度のISO 6400ではかなりノイズが多く、ディテールも損なわれがち。実用性のあるのはISO 3200までだ。

E-PL3の感度別撮影サンプル

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

 E-PL3も傾向としてはGF3と同じような感じだ。ノイズはISO 1600あたりから発生しはじめ、ISO 3200から目立ち始める。ディテールの劣化もISO 3200あたりからだ。最高感度のISO 12800は一応撮れるといった程度。コントラストもきつくなってしまい、細部の再現性はかなり落ちる。

 GF3とE-PL3での差はわずかではあるが、GF3のほうがISO 3200あたりでの解像感が少し優れている。ISO 6400ではそれほど差はない。全体的に微々たる差なので気にしなくてもいいレベルではあるが、少しでも高感度での性能を求めるならGF3になる。

 ただ、実際の素子の大きさとしてはマイクロフォーサーズはAPS-Cサイズより一回り小さい程度なので、高感度撮影に関しては全体的にもう少し頑張ってほしい感じだ。

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