レイアウトフリーもテレビの重要な“機能”に
シャープによれば、従来型スタイルのAQUOSとフリースタイルAQUOSの比率は、今年は約10%としているが、2012年移行には30%以上を目指しているそうだ。これはかなり現実的な予測だと思える。実際、近い将来には、F5シリーズのようなスタイルが一般的なテレビのスタイルとなるだろう。
従来までの薄型テレビ選びでは、アナログ放送終了に向けたテレビの買い換えという側面もあり、その選択は画質・音質といった基本機能が優先で、しかも価格が最優先となりがちだった。だから、いわゆるライフスタイル提案型の製品は話題にこそなるものの、割高な価格が敬遠され、あまり定着してはいない。
しかし、地デジ化が一段落した現在なら、こうした新しい価値観に注目する人もより増えると思われる。新居を構え、理想のリビング空間をイメージしていたのに、テレビアンテナの配置などにより、理想とは違うリビングになってしまった人は案外多いと思うし、テレビの置き場所が選べない不自由さというのは、かなり使い勝手を犠牲にしていたことが、本機をみると実感する。
これはもうライフスタイル提案というよりもテレビの新しい機能だ。なによりもこの設置場所の制約をかなりのレベルで解消し、画面だけが壁に浮かんでいるようなたたずまいを、現実的な価格で商品化したことは大きな価値があると思う。
次回は機能と魅力を言いたい放題!
AQUOS F5の魅力に関しては、鳥居一豊氏を始めとした個性的なメンバーが参加する座談会「フリースタイルAQUOSで広がる、新しいテレビの使い方」も参考に!