このページの本文へ

【NEC報道資料】NEC、金融情報ベンダー「QUICK」の次世代情報配信基盤を構築
~大容量データのリアルタイム高速処理が可能な高信頼システム~

2011年08月19日 15時40分更新

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

【NEC報道資料】NEC、金融情報ベンダー「QUICK」の次世代情報配信基盤を構築
~大容量データのリアルタイム高速処理が可能な高信頼システム~

2011年8月19日

<製品に関する情報>
Express5800/スケーラブルHAサーバ
http://www.nec.co.jp/products/pcserver/scalable/a1080a/

Enterprise Linux with Dependable Support
http://www.nec.co.jp/linux/mclinux/

InfoFrame Table Access Method(TAM)
http://www.nec.co.jp/pfsoft/tam/


NECは、国内最大の金融情報ベンダーである株式会社QUICK(東京都中央区、代表取締役社長 鎌田真一、以下QUICK)の次世代情報配信基盤を構築しました。同配信基盤は、大容量データをリアルタイムに高速処理し、高い信頼性を保持したオープン・ミッション・クリティカル・システム(OMCS)をLinuxベースで構築したものであり、本年6月から稼動を開始しています。

2010年1月に株式会社東京証券取引所(以下、東証)にて次世代株式売買システムが稼動したことを契機に、昨今、個人投資家のオンライン取引や証券会社・機関投資家によるアルゴリズム取引(注1)が急速に普及したことから、金融マーケットでは市場情報が増大しています。このため、金融情報を扱う企業では、大量の情報を高速配信するサービス基盤が必要となっています。

このような背景を受けQUICKにおいては、東証からの情報量増大に対応するため、システムアーキテクチャを刷新し、大量の情報を受信して、それぞれを数十台のサーバへ一斉配信する処理をミリ秒オーダで実現させるOMCSを構築しました。

本システムでは、サービス基盤となるハードウェアに高性能・高拡張性・高信頼性が特長の「Express5800/スケーラブルHAサーバ」、標準的なLinuxディストリビューションのOSと信頼性を強化するミドルウェアからなる「Enterprise Linux with Dependable Support」、システムの中核となるミドルウェアには、メモリ上で大量・高速トランザクション処理をおこなう「InfoFrame Table Access Method(以下TAM))」を採用しています。

これらの製品と、NEC独自のトータルソリューションにより、高可用性を損なわずに、短期間でコストパフォーマンスの高いシステムの構築を実現しています。

今回のシステムを構成する主要な製品の概要は次のとおりです。

1. Express5800/スケーラブルHAサーバインテル(R)Xeon(R)プロセッサーを搭載し、メインフレームやUNIXサーバの開発で培ったノウハウを活かすことで、企業の基幹システムや、大規模サーバ統合に対応可能な高性能かつ高い拡張性と信頼性を有しています。大量・高速トランザクション処理、かつ高い信頼性が求められる本システムに適したサーバです。

2. 「Enterprise Linux with Dependable Support」Red Hat Enterprise Linux v.5 と、システムの信頼性を強化する基盤ミドルウェア(MC SCOPE)からなる製品です。MC SCOPEの性能分析ツールが提供するシステムのボトルネック解析と性能チューニング機能により、高速配信処理の実現に貢献しています。

3. 「InfoFrame Table Access Method(TAM)」従来のHP-UX(注2)に加えて新たにLinuxにも対応した、マイクロ秒オーダの高速なデータアクセスとスケーラブルな並列動作性を特長とし、大量・高速のトランザクション処理をメモリ上で実現するミドルウェア製品です。

NECは長年に亘り、大容量データのリアルタイム高速処理が可能な高信頼システム(OMCS)の領域でのシステム構築の実績を積み重ねて来ています。また、2007年には、NTTドコモの料金システムにおいて「TAM」を採用したOMCSの構築実績があります。今回の受注は、こうしたOMCS領域でのNECの実績、ノウハウに加え、サーバ、ミドルウェア、システム構築からネットワークに至るNECのトータルソリューション提供力が評価されたものです。

NECは今回の実績を活かしながら、今後もLinuxベースのOMCSの構築を様々な業界へ展開していきます。

システムのイメージ図については、以下URLをご参照ください。
http://www.nec.co.jp/press/ja/1108/images/1901-01-01.pdf

以上

(注1)
アルゴリズム取引:株価や出来高などに応じて、コンピュータプログラムが多数の銘柄を大量・高速に売買する取引
(Wisdomビジネス用語辞典から引用 http://www.blwisdom.com/

(注2)
HP-UX:HP製UnixベースのOS

*
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Inside、Intel Inside ロゴ、Xeon、Xeon Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国におけるIntel Corporationの商標です。

*
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。

*
HP-UXは、米国Hewlett-Packard Companyの商標です。

*
Red Hat(R)は、米国Red Hat,Inc.ならびにその子会社の登録商標です。

*
本文に記載されている会社名、製品名は各社の商号、商標または登録商標です。


製品に関する情報
Express5800/スケーラブルHAサーバ
URL: http://www.nec.co.jp/products/pcserver/scalable/a1080a/

Enterprise Linux with Dependable Support
URL: http://www.nec.co.jp/linux/mclinux/

InfoFrame Table Access Method(TAM)
URL: http://www.nec.co.jp/pfsoft/tam/

本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC 第二OMCS事業部 第一ソリューショングループ
電話:03-5476-1017

News2uリリース詳細へ

News2u リリース詳細へ

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中