リビングの間接照明など1日4時間利用する場合の累積コスト
短めの勉強や仕事でデスクスタンド、リビングの間接照明などを1日4時間使った場合は、次のようになる。
利用時間が短くなるため電気代が累積されにくいので、白熱電球から2000円の安いLED電球に替えても累積コストが安くなるまでに1年、3000円の高いLED電球だと1年半かかる。まだ使える白熱電球がもったいないという場合は、寿命が来てからLED電球に替えてもいいだろう。また蛍光灯型電球とLED電球では、元がとれるのに7~8年半はかかるので、あせらずに蛍光灯型電球の寿命を迎えてからLED電球にするといいだろう。
キッチンまわりの照明など1日2時間使う場合の累計コスト
今度はキッチン回りの照明などを、1日2時間ほど使う場合の累計コストだが、こちらはスイッチのオンオフが他と比べると多いので、白熱電球と電球型蛍光灯の寿命を半分にしてシミュレーションしたものだ。
白熱電球をLED電球に変えた場合、E26タイプで2000円の安いものなら1年で元が取れる。キッチンカウンター上のダウンライトだとE17の高いLED電球になるが、それでも1年半で元が取れるのが分かるだろう。ただし、すでに電球型蛍光灯に替えている場合は、無理にLED電球に替える必要はなさそうだ。寿命を待ってからでいいだろう。
風呂場やトイレなど1日1時間使う場合の累計コスト
こちらもスイッチのオンオフが比較的あるものとして、キッチン同様に白熱電球と電球型蛍光灯の寿命を半分としてシミュレーションしている。
点灯している時間が短いので、白熱電球をLED電球に替えて累積コストが逆転するまで、4~6年ほどかかる。白熱電球の寿命が来るまでには、さらにLED電球もさらに安く省エネになるはずなので、白熱電球を寿命まで使い切ろう。すでに電球型蛍光灯にしている場合はなおさらで、2000円のE26なら14年、3000円のE17なら28年経たないとLED電球の元が取れない。こうなると、家の建て替えや引っ越しなども視野に入れてLED電球化する方がいいだろう。
ちなみに、LED電球の寿命が来る110年後までシミュレーションすると、こんなグラフになる。
筆者もこの世にはいない未来の話だが、風呂場やトイレにLED電球を使うと一生ものというのが分かる。
階段・廊下灯など1日30分程度使う場合の累計コスト
これらの電球は頻繁なオンオフがあるので、筆者の経験から白熱電球と電球型蛍光灯の寿命を1/10としている。
オレンジの白熱電球が階段状の線になっているのは、買い替えコストがかさんでいるためだ。ほとんど電気代はかからないが、頻繁に電球を買い換えるので、LED電球にすると3~5年で元が取れる計算になる。電球型蛍光灯からLED電球への買い替えは、安いE26で5年、高いE17だと11年も使わないと元が取れない。新築なら迷わずLED電球を選びたいが、そうでない場合は電球型蛍光灯の寿命を待って、もっと安く省エネなLED電球を数年後に購入するのがベストだろう。
ちなみに新築の家の階段・廊下灯をLED電球にすると、次の買い替えは220年後。
その頃の人類は、宇宙コロニーと地球に分かれて暮らすようになっていて、表中の通貨「円」などなくなっているはずだ。地球連邦は国際通貨のゼニーを、公国ではゴールド通貨が使われ、大規模な戦争に見舞われている頃だろう。肝心のLED電球も、バイオフォトン(生体発光)電球やミノフスキー電球に取って代わられているに違いない。
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