用途に応じてどのぐらい使うと高いLED電球の元が取れるのか?
白熱電球は100円ショップで手に入るものもあるが、相場はおよそ300円程度だ。とはいえ寿命が短く、電気代がかかる。
電球型蛍光灯も格安品だと数百円で手に入るものもあるが、だいたい1000円が相場だろう。省エネ性はLED電球に迫るほどなので、コイツを高いLED電球に変えても、元を取るにはかなり時間がかかりそうだ。
かたやLED電球は、1000円を切る激安品から2000円程度で手に入るE26タイプの電球と、3000円するE17の小型タイプがある。さらに5000円近くするLED電球もあるが、ここではE26を2000円、E17を3000円としておこう。いずれにしても初期投資はかなり高くつくが、どのぐらいで元が取れるだろうか?
そこで電球の買い替えコストに加え、月々の電気代も合わせた累計コストをシミュレーションするプログラムを作り、用途別に数字をはじき出してみた。ただし、このシミュレーションでは、電気代や物価の変動はおろか、世界観や技術の進歩など一切考慮していないことに注意してほしい。
リビングや常夜灯など1日8時間利用する場合の累積コスト
50年間のシミュレーションをしたところ、白熱電球をLED電球に替えると数年も経たずに累積コストが安くなるので、もう少しグラフを拡大してみよう。
このグラフは電球1個の照明を想定しているが、1日8時間点灯する用途では、白熱電灯を3000円の高いLED電球に変えた場合でも1年で累積コストが逆転し、LED電球の方が安くなることが分かる。2000円のE26のLED電球なら半年で元が取れてしまうのだ。1日8時間以上点灯する照明機器で白熱電球を使っている場合は、明日にでもLED電球に取り替えることを強くオススメしたい。
次に電球型蛍光灯とLED電球で見てみると、電球型蛍光灯の寿命の3年半で買い替えが発生し、3000円の高いLED電球の方が累積コストが安くなる。今、電球型蛍光灯を使っている場合は寿命が来たときにLED電球に買い換えるといいだろう。
参考までに4灯式のシーリングライトでは、累積コストが次のようになり、3000円の高いLED電球を4灯買い替えると初期投資に1万2000円かかってしまうが、およそ10ヵ月で元が取れるという計算になる。
デスクスタンドなど1日6時間利用する場合の累積コスト
1日6時間使う場合は、どのぐらいでLED電球の元が取れるのかを示したのが次のグラフだ。
白熱電球を3000円の高いLED電球に買えた場合は、およそ1年で累積コストが白熱電灯と逆転する。電球型蛍光灯とLED電球で比べると、電球型蛍光灯の寿命が切れる4年半の買い替えで電球のコストがかさみ、LED電球の方が安くなる計算だ。お金に余裕があれば、これもぜひLED電球にしたい。
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