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ゲームは難しくするだけが“進化”じゃない

iPhone神ゲー「GROOVE COASTER」はこうして生まれた

2011年08月25日 12時00分更新

文● 盛田諒/ASCII.jp編集部

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 GROOVE COASTER

 作者:TAITO Corporation
 価格:250円


 iPhone/iPad用のゲームアプリ「GROOVE COASTER」(グルーヴコースター)がめちゃくちゃ面白い。面白すぎて記者の日常は崩壊寸前だ。

 リズムとともに流れてくる光にあわせ、画面をタップし、なぞり、フリックする。プレイはたったそれだけだ。それなのに、ステージをクリアしたときの気持ち良さが半端じゃない。ネットでも発売後わずか一日で大絶賛、「即買い」「神ゲー」「最高峰」と感極まったブログが続々と上がった。かくいう記者もプレイ中に電車を乗りすごして重要な取材に大遅刻、理由を言えるわけもなく先方の前で平謝りという中毒っぷりを発揮している。

 そんな罪つくりなGROOVE COASTERを企画したのは、タイトーのゲームデザイナーである石田礼輔氏。2000年に入社し、10年以上モバイルの開発にかかわってきた携帯ゲームのベテランだ。

 iPhoneデビュー作は2009年7月発売のシューティングゲーム「スペースインベーダー インフィニティジーン」(インフィニティジーン)。ベースはいわずと知れたインベーダーゲームだが、ボタンを押さなくともガンガン弾を撃ちまくる。自機を上下左右に動かすだけで、ストイックで格好いいテクノにあわせて敵機がバカスカと撃破されていく。これもやはり異常なほど気持ち良い。おかげでインフィニティジーンは世界的に激賞され、2009年ベストAppエバーアワード最優秀賞をはじめ、数々のタイトルも獲得した。そんな輝かしい「インフィニティジーンプロジェクト」第2弾として発売されたのがGROOVE COASTERだったのだ。

スペースインベーダー インフィニティジーン

 それにしてもGROOVE COASTERはどうしてここまで気持ちが良いのか? そこがどうしても解せない、わからない。大体シューティングゲームの第2弾で音ゲーというのが意味不明だ。普通に続編を作ればいいのに、そうしなかったのも理由があるのだろうか。

 あふれる疑問はとめどない。直接本人に聞いてみることにした。

iPhoneにあわせて“指一本の音ゲー”を作った

―― 石田さんはいわゆる“音ゲー”を作るのは今回が初めてですか?

石田 はい。ただ、純粋な音ゲーというにはちょっと飛び道具な感じもしてるんです。なので、“グルーヴゲーム”という言い方をしたりしてますね。曲やサウンドまわりの部分は「ミュージックガンガン!」(アーケード版のリズムゲーム)に携わっていた小塩が入っていて、自分はそこに文句を言う立場というか。

タイトー ON!AIR事業本部 開発部 ディレクター 石田礼輔さん

―― 文句というのは?

石田 単純に、「これじゃできないでしょ」ということです。それをもとに判定の取り方を調整してもらったりとか。

―― なるほど。たしかにプレイスタイルがものすごくシンプルで、これならできるだろうというつくりになっています。

石田 iPhoneというデバイスに合わせたのが一番です。「指一本」というのは最もニーズがあるだろうなと。それと、インフィニティジーンでもまだ「いろいろ動かしたりして難しそうだな」と思われたところがあった。それならもう極端にワンボタンでいいやと。

―― かつ、ワンボタンでもいろんな操作ができるからやり込んじゃうんですよね。

石田 それも最初に考えてたときは、タップと長押しの2つしか入れないでいようと思ってたんですよ。その2つだけでこれだけ楽しめるんだと。ただ、「ユーザーは思った以上にいろんなものに飽きていく」という話を聞いて、やっぱり入れようかなということにしました。

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