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金融詐欺に遭わないために

2011年08月05日 16時00分更新

文● McAfee

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 なりすまし犯罪のうち、その多くを占める犯罪は金融詐欺です。金融詐欺には、大きく分け、クレジットカード詐欺とデビットカード詐欺の2種類が存在します。今回は、それぞれの詐欺の主な違いと被害に遭わないためのヒントを紹介します。

クレジットカード詐欺

 多くの人たちは、自分のクレジットカードがスキミングされたり、データ侵害で乗っ取られたりすることなど、予想もしないでしょう。しかし、クレジットカードのデータを使ってクレジットカードを偽造することは簡単で、実際に多くのカード情報がブラックマーケットで売買されています。犯罪者は、適合する偽のIDを作成した後、様々な店でノートPC などの高額商品を購入し、eBayなどで販売してお金を稼ぎます。犯罪者は、盗まれたデータを空のカード、ホテルのキー、あるいは単なる「白い」カードにコピーします。白いカードはセルフチェックアウトや、犯罪者がフロント係と知り合いで、口裏を合わせることが可能な場合に有効です。また、白いカードにアルミホイルをかぶせて、正規のクレジットカードに見せかけるケースもあります。

デビットカード詐欺

 デビットカード詐欺は、ハッキング、ATMでのスキミング、給油時のスキミング、支払い時のスキミングなどに乗じて起こります。この場合、犯罪者が狙っているのは、あなたの暗証番号です。デビットカードは預金と同じです。従って、もし使わないで済むのであれば、使わないことを勧めます。誰かがあなたのデビットカードの情報を手に入れて悪用した場合、書類を沢山作成し、銀行を説得して被害額を返してもらうまで、金は消えたままです。一方で、あなたが詐欺被害に遭ったと銀行が積極的に信じすることは、まず考えられません。詐欺対策という点では、クレジットカードの方がずっと優れていると言えるでしょう。

被害に遭わないために

 普段、クレジットカードやデビットカードを使っている場合は、毎日、インターネットの請求書をチェックすべきです。万が一、身に覚えのない請求があった場合は、すぐに金融機関に連絡をとり、明細を確認しましょう。また、カードをATM、ガソリンスタンド、レジなどで使用する際、暗証番号を覗き見られないよう、入力の際に手で覆うなどして、隠すことも重要です。さらに可能であれば、デビットカードの使用を制限することを検討してください。使用する回数が減れば、実際に詐欺に遭うリスクも減少します。

※この記事は、McAfeeの運営しているブログから、注目のエントリーを編集部でピックアップし、転載しているものです。

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