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「Commodore 64型PC」

8ビットPC「Commodore 64」筺体のFusionマシンが販売中!

2011年08月03日 23時25分更新

文● 増田

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 「懐かし~」などと呟いてしまった人はかなりのマニア。そして年齢もバレてしまう。往年の8ビットコンピュータ「Commodore 64」(コモドール64)の復刻版筺体を流用した改造PC「Commodore 64型PC」がPC DIY SHOP FreeTで販売中だ。

往年の8ビットコンピュータ「Commodore 64」(コモドール64)の復刻版。さらに改造を施したPCがPC DIY SHOP FreeTで販売中

 「Commodore 64」は、1982年に発売されたCommodoreのHome Computerシリーズ最大のヒットモデル。塩田紳二氏による2004年のE3レポートもう1つのE3“E3 Old Game Console Expo”に歴史を見た――レトロマシンを大紹介」に詳しく記載されているので以下に転載させてもらう。
 「Commodore 64」は、CPUに6510(クロック1.023 MHz)を採用。このチップは、6502に6bitの入出力ポートを組み込んだもので、Comodore 64では、ROMバンクの切替などに利用していた。この機能があるために、Commodere 64は、その名前のとおり64KBのRAMを実装することができた。ビデオプロセッサーは、VIC-20から使われてきた「VIC(Video Interface Chip)」の改良版である「VIC-II」(6566/6567)、サウンドチップには、「SID(Sound Interface Device)」(6581)が使われていた。

いわゆるキーボード一体型のスタイルで筆者世代などはMSX等を思いだす。内部は店M氏による完全改造モデルで「AMD E-350」を搭載したMini-ITXマザー「E350IA-E45」を収納している

本体右側

本体右側に「INTERNET」「EMAIL」といったキーも用意される。ちなみにキースイッチはこだわりのCherry製で、ガチャガチャというレトロな打感をうまく再現している

背面

背面の様子。小型の排気ファン(標準ではなぜか吸気)を備える

 そんな「Commodore 64」だが、発売元のCommodore社は1994年に倒産。現在はCommodoreのライセンスを取得したという米国の「Commodore USA」から、復刻版の「Commodore 64」が発売となっている。なお、今回取り扱いはないものの、復刻版の製品はAtom D525+ION2のMini-ITXマザーを搭載しHDMI出力を備えるなど完全に2011年仕様となる。

両サイドの様子。カードリーダーは標準搭載のもの。ドライブはオプション扱いとなっているが、FreeTモデルではLG製のDVDマルチが搭載されている

 今回、PC DIY SHOP FreeTでは復刻版の筺体のみを独自ルートで入手。店員M氏自ら改造を施して販売している。主なスペックはMSI製のFusion APU「AMD E-350」を搭載したMini-ITXマザーボード「E350IA-E45」、DDR3-1333 4GB(SAMSUNG製/ローハイトモデル)、500GB(2.5インチ/5400rpm)、LG製DVDマルチドライブ、Pico PSU 90W+60WのACアダプタなど。
 価格は7万9800円で、納期は2日~3日としている。なお、復刻版の筺体のみの単体販売も行なっており、こちらは価格3万9800円。その他、BTOスタイルで好きなスペックでも相談を受け付けているとのこと。

付属品にはLinuxディストリビューションである「Ubuntu」やその詳細マニュアルなど。またネジ類は付かないので筺体のみを購入する際はショップスタッフにしっかり相談してからのほうがよいだろう

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【取材協力】

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