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ネットワーク機器なしでL2 over L3を構築

NTT、米ニシラと共同で遠隔ライブマイグレーションを成功

2011年08月03日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 8月2日、NTTはクラウド上のサービスを停止せずに遠隔の拠点に移す遠隔ライブマイグレーションの実験に成功したことを発表した。

 実験はNTT武蔵野研究開発センタおよびNTT厚木研究開発センタにあるデータセンター間で行なわれ、仮想化のハイパーバイザとしてKVMを採用したクラウド環境をL2 over L3のオーバーレイネットワークで相互接続することで遠隔ライブマイグレーションを実現したという。

任意の拠点間での遠隔ライブマイグレーション(同社サイトより)

 最大の特徴は、オーバーレイネットワークを専用ハードウェアではなく、サーバー上にインストールした仮想スイッチで構築したこと。仮想スイッチにはカリフォルニアのスタートアップ企業である米ニシラの「OpenvSwitch」を採用した。米ニシラとは、2010年10月から仮想ネットワークでの実験を行なっているという。

 今回の実験により、専用ネットワーク機器によって設定や構成を再設定せずとも、実行時に自動的にネットワーク設定を行ない、ライブマイグレーションを実行できるようになる。災害時のDRサイトへの切り替えなどをスムースに行なうことで、事業継続に貢献するという。

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