このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

アプコンはロマンだ! DVDも携帯ゲームも大画面で楽しめっ!! 第1回

7000円から買える! PSPやWii対応の外付けアプコン対決

2011年08月01日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 7月24日をもって東北三県を除く全国で地上アナログ放送が終了となった。現実的には、まだ多少の混乱は残っていると思われるが、多くの家庭には地デジ視聴が可能な薄型テレビが導入されていると考えていいだろう。

 ハイビジョンで放送されているデジタル放送を見て、その画質の良さに驚いている人も少なくないと思われる。ただし、テレビ放送がハイビジョンになったからといって、家庭のすべての映像コンテンツがハイビジョン化されたわけではない。

 BDソフトはDVDソフトの売り上げをまだ追い越してはいないし、ゲームも据え置き機よりはSD以下の解像度である携帯ゲーム機が人気の主流といった印象で、任天堂の「Wii」などSD出力のゲーム機も健在だ。

 そこでお薦めしたいのは、SD映像のソースをハイビジョン画質に高精細化する「アップコンバーター」だ。本特集では、こうしたアップコンバーター機能に注目し、豊富なSDソースを手軽に楽しむアイテムの実力をじっくりとチェックしてみることにする。第1回目となる今回は、外付けで使えるアップコンバーターを集めて紹介する。なお、2回目はAVアンプ、3回目は薄型テレビと液晶ディスプレーのアップコンバート機能について紹介する。

PC入力を持った薄型テレビなら応用可能!!
外付け型アップコンバーター

オンキヨー「TX-NA809」は4K2Kの出力にも対応(本特集第2回で紹介)

オンキヨー「TX-NA809」は4K2Kの出力にも対応(本特集第2回で紹介)

本格的なゲームモードを搭載する「REGZA 26ZP2」(本特集第3回で紹介)

本格的なゲームモードを搭載する「REGZA 26ZP2」(本特集第3回で紹介)

 アップコンバーターとは、あらゆる映像ソースを薄型テレビの表示パネルに合わせて解像度を変換する機能のこと。地デジ放送では、時折地震や津波の速報で放送画面を縮小してデータ表示を行なうことがあるが、これもアップコンバート機能を利用している。

 このアップコンバーターの性能が、SD画質を大きく左右する原因である。最近の薄型テレビでよく謳われている「超解像」技術も、厳密に言えばアップコンバーターそのもの、あるいはその性能を高めるために追加される技術なのだ。

 高額な薄型テレビでは、ハイビジョンだけでなくDVDなどのSDソースもきれいなのは、このアップコンバーターの性能が大きく異なるためだと考えていい。

 逆に言えば、アップコンバーターさえいいモノにすれば、SDソースの映像品質はかなり向上することが期待できる。これならばテレビそのものを買い換えるよりも極めて安価だ。そして、このアップコンバーターは単体モデルだけでなく、AVアンプなども内蔵しており、一般的な薄型テレビが内蔵するものよりも高性能だと言える。

 事前にいろいろと調べてみると、アップコンバーターはAV機器としてはあまり商品化されておらず、あったとしても半ば業務用のおそろしく高価な製品ばかりだ。

 そこで目をつけたのがゲーム機用の周辺機器。ここにはいくつかのモデルがラインナップされていた。

 ただし、ゲーム機用というよりはPCモニター用の周辺機器が多く、映像出力がPC用のD-Sub15ピンやDVI端子のものばかり。基本的には、PCモニターで、SDソースの映像ソフトやゲーム機の映像を変換して表示する機器、ということになる。

 このため、今回紹介する機器の多くは、D-Sub15ピンのPC入力を備える薄型テレビや、DVI-HDMI変換を使用してHDMI入力からのPC接続に対応した薄型テレビだけとなるので注意してほしい。

今回紹介する製品はこの4機種

マグレックス「PSP to HDMI Converter MG1000-N」

マグレックス「PSP to HDMI Converter MG1000-N」

プリンストン「PUC-AVBOXY デジ像 AV-BOX版」

プリンストン「デジ像 AV-BOX版(PUC-AVBOXY )」

エーディテクノ「USC-004 あぷこん4」

エーディテクノ「あぷこん4(USC-004)」

マイコンソフト「XRGB-3」

マイコンソフト「XRGB-3」

 マグレックスの「MG1000-N」はプレイステーション・ポータブルからの入力専用のアイテムで、HDMI出力を備え、720p/1080p出力が可能。ゲーム画面をテレビなどに出力するとかなりの部分が縮小表示になる映像を拡大表示できるズーム機能も備えている。

 プリンストンの「デジ像 AV-BOX版」は、1920×1080ドット出力も可能なモデルで、コンポジット、S端子のほか、コンポーネント入力も備えるなど、多彩な入力に対応している。価格的にもかなりお買い得なハイコストパフォーマンスモデルだ。

 エーディテクノの「あぷこん4」は、幅124×奥行き79×高さ29mmというコンパクトサイズながらコンポジット、S端子入力を備える。出力解像度は最大1024×768ドットとなるため、どちらかというと小画面のパーソナル用テレビ向けのモデルだ。

 マイコンソフトの「XRGB-3」は、価格的には少々高価だが、21ピンRGB出力やD4端子、コンポジット、S端子と豊富な映像入力を備え、信号出力もD-Sub15ピンとDVI出力を備える豪華仕様となっている。

主な仕様比較
マグレックス
MG1000-N
プリンストン
デジ像 AV-BOX版
エーディテクノ
あぷこん4
マイコンソフト
XRGB-3
映像入力 独自端子(PSP専用) コンポジット
Sビデオ
コンポーネント
PC用VGA入力
コンポジット
Sビデオ
D-Sub15ピン
コンポジット
Sビデオ
D4
RGBマルチ
D-Sub15ピン
DVI-D
映像出力 HDMI D-Sub15ピン D-Sub15ピン D-Sub15ピン
DVI-D
出力解像度 1280×720ドット
1920×1080ドット
1024×768ドット
1280×768ドット
1280×1024ドット
1440×900ドット
1600×1200ドット
1680×1050ドット
1920×1080ドット
1920×1200ドット
640×480ドット
800×600ドット
1024×768ドット
320×240ドット(簡易対応)
640×400ドット(簡易対応)
640×480ドット
1024×768ドット
1280×768ドット
1280×1024ドット
1360×768ドット
1440×900ドット
1600×1200ドット
1680×1050ドット
1920×1080ドット
1920×1200ドット
実売価格 1万3000円前後 7000円前後 1万2000円前後 3万5000円前後

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

週刊アスキー最新号

編集部のお勧め

ASCII倶楽部

ASCII.jp Focus

MITテクノロジーレビュー

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード
ピックアップ

デジタル用語辞典

ASCII.jp RSS2.0 配信中