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ここからパソコンの新しい歴史が始まる

OS X Lionが切り拓く未来のコンピューティング(前編)

2011年07月20日 23時00分更新

文● 林信行

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iPadに勝るとも劣らないマルチタッチ操作

 指を3本置いて上に払い、Mission Controlを表示、その3本の指を今度は左右に払って中央に表示する作業スペースの切り替え、目当ての作業スペースが表示されたら3本指を下に払って作業環境にズーム。

 そこからピンチアウトをしてデスクトップ上の書類アイコンを開く。逆にピンチインして「Launchpad」を表示し、目当てのアプリケーションを起動する。

iPadを彷彿とさせる新たなアプリケーションランチャー「Launchpad」

 一度、これらジェスチャー操作に慣れると、もはや、これまでのようにチマチマと小さなカーソルを画面横断させて、ボタンをクリックしたりといった細かな操作が煩わしく感じてくる。

 パソコンは、iPadと比べて画面が大きいのが特徴だ。そんな大画面のパソコンだからこそ、実はジェスチャー操作が重要で、手の動きを少なくするためには、ディスプレー画面そのものにタッチするのではなく、トラックパッドを操作したほうが効率がいい。そう考えると、OS X Lionのマルチタッチ操作が、iPadのタッチ操作に勝るとも劣らない操作に思えてくるから不思議だ。

 実は、作業環境切り替えのMission Controlやアプリケーション管理のLaunchpadといった新機能も、このマルチタッチ操作があったからこそ生きてくる部分がある。

システム環境設定の「トラックパッド」。「その他のジェスチャ」でカスタム化も可能だ

(次ページに続く)

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