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秋の新製品リリースやアジア市場への積極進出にも触れる

アップルが純利益2倍の第3四半期決算—iPhoneとiPadが貢献

2011年07月20日 18時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

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売上が約2兆2613億円、
純利益は124.7%アップの約5784億2820万円

 アップルは7月19日(現地時間)、同社会計年度で2011年第3四半期(4〜6月期)の四半期決算報告を行なった。同四半期の売上は285億7000万ドル(約2兆2613億円)で前年同期比82%のアップ、純利益は73億800万ドル(約5784億2820万円)で124.7%のアップと2倍以上に増加している。

 同社の業績を大きく押し上げたのはiPhoneとiPadの主力2製品であり、それぞれ販売台数ベースで前年同期比142%増の2034万台、183%増の925万台となっている。

iPhoneの販売台数は2034万台で142%増、
iPadは925万台で183%増

 アップルといえば「Macの会社」というのが一昔前の評価だったが、今の同社の成長を支えているのはiPhone、そして新カテゴリーの先駆者としてデビューを飾ったiPadだ。決算発表前に書かれたWall Street Journalのレポートにあるように、現在のアップルの売上の約半分はiPhoneで稼ぎ出されたものだ。こうした傾向は今回発表された製品販売台数の内訳からもみてとれる。

 アップルによれば、同四半期のiPhoneの販売台数は2034万台で前年同期比142%増加、iPadの販売台数は925万台で183%の増加なのに対し、Macの販売台数は395万台で14%の増加にとどまる。もちろん、Macの販売台数増加率は年率10%前後といわれるPC業界全体の成長率に比べれば高く、不調とは言い難い。

iPhoneの販売台数は2034万台で前年同期比142%増加、iPadの販売台数は925万台で183%の増加
Macの販売台数は395万台で前年同期比14%の増加

 iPadについても、2010年の4〜6月期は製造問題から出荷台数が抑えられており、その反動も相まって前年同期比3倍ペースという高成長率を記録したものと考えられる。製品単価も異なるため単純比較はできないが、トレンドがPC主体からスマートフォン/タブレットなど異なるデバイスカテゴリへと拡大している様子がうかがえる。

 こうしたトレンドのシフトを象徴する話題がいくつかある。まず7月中リリースが期待されていたMac向けの新OS「OS X Lion」について、決算発表会のカンファレンスコールの冒頭でCFO(高財務責任者)のピーター・オッペンハイマー(Peter Oppenheimer)氏が「Lionは明日(20日)に発売になる」と軽く説明しただけで、期待の新製品とはいいつつも、以後これについて発表会の中で大きく取り上げられることはなかった。

 決算発表のプレスリリースにおいても、CEOのスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏は「現在我々は今秋のiOS 5とiCloudのリリースに非常に注力している」と述べるのみで、Lionの件については触れていない。ユーザーの期待とは裏腹に、アップルの中におけるMacの比重はかなり落ちているという印象を受けた。

(次ページに続く)

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