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Apple Geeks ― 第48回

Wi-Fiなしの喫茶店でもOK、iPhone経由でファイル送信

2011年07月20日 12時00分更新

文● 海上忍

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 本連載「Apple Geeks」は、Apple製ハードウェア/ソフトウェア、またこれらの中核をなすOS X/iOSに関する解説を、余すことなくお贈りする連載です(連載目次はこちら)。

 UNIX使い向けを始め、Apple関連テクノロジー情報を知りつくしたいユーザーに役立つ情報を提供します。

転ばぬ先の「アドホックネットワーク」

 夏本番、うだるような暑さはどうにも耐え難い。しかし電力供給事情が厳しい折、安易に自宅のクーラーを使うのははばかられる。このため、一種の公共スペースといえる喫茶店やファミレスで涼を取るのも、電力の効率利用という観点からは悪くない選択肢といえる。かくいう筆者も、iPhoneを手にMacBook Proを抱え、喫茶店を転々とする日々だ。

 だが、仕事に使うファイルをMacからメールで送りたいときにはどうするのか? 手元にあるのはMacBook ProとiPhoneのみ、Wi-Fiルーターは自宅に置き忘れたとしよう。しかも、席を定めた喫茶店には公衆無線LANのアクセスポイントが見つからない始末。Dockケーブルさえあれば、iTunesのファイル共有機能でiPhoneの適当なファイル共有アプリ(メールでファイル添付できるもの)に転送する方法も使えるが……この状態では手も足も出ない、そう諦めてしまったこともある。

 しかし、Wi-Fiには「アドホック・モード」がある。念のため説明しておくと、アドホック・モードとはIEEE 802.11無線LANにおける通信方式のひとつで、アクセスポイントを介さずに無線LANデバイス同士が直接通信を行なう。同時に2台以上の端末と通信できない制約があるものの、Wi-Fiルーターを経由せずにワイヤレス通信できるメリットがある。

OS X側にアドホックネットワークを作成しておくと、Wi-Fiアクセスポイントなしにワイヤレスでファイルをやり取りできる

 このアドホック・モードを使えば、前述した「Wi-Fi APのない喫茶店」でもイケる。もちろん、iPhoneをジェイルブレイクしてテザリングする必要はない。iPhoneにファイル共有アプリを用意し、Mac側にアドホック・モードのための設定を施せば、Mac上にあるファイルをiPhoneからメールに添付して送信できるのだ。もちろん、この場合はメール送信のためにiPhoneの3G回線が有効な場所であることが大前提だが、公衆無線LANのアクセスポイントを探さずにすむだけでも心理的負担は少なくなるはずだ。

(次ページに続く)

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