シンプルながら使いやすさにこだわった
本体デザインと実用的な機能
LIFEBOOK AH52/DNAの外観はとてもシンプルで、置き場を選ばないデザインを採用。今回試用したのはアーバンホワイトのモデルで、清潔感のあるカラーリングとなっている。表面は光沢仕上げだが天板や本体部分にはパール塗料が使われているため、光の反射でギラつくようなことはない。また油脂や指紋による汚れが目立ちにくいという効果もあり、デザイン性と実用性を兼ね備えている。
液晶ディスプレーは15.6型の光沢タイプで、解像度は1366×768ドットとA4ノートとしては標準的な情報量だ。「画質設定ユーティリティ」によって画面の鮮やかさを変えられるため、デジタル3波のTV番組をシャープでハイコントラストな映像で存分に楽しめる。
キーボードはテンキー付きで、キーピッチは約18.4mmとなっている。キー自体もしっかりとサイズが確保されているため非常に使いやすい。キーストロークは約3mmで打鍵感は非常に軽く、ワープロや表計算ソフトを使って長時間入力しても疲れることはない。
タッチパッドはパームレスト部分から一段低い場所にあるため、指がタッチ部分からはみ出てしまうといったことはない。富士通製品ではおなじみのスクロールパッドも用意され、画面のスクロールが非常に手軽に行なえる。初心者にはうれしい配慮だろう。
液晶ディスプレー下部には、ステレオスピーカーを配置。キーボード上部に「DTS Surround Sensation UltraPC」のロゴが描かれていることから分かるように、DTSのバーチャルサラウンド機能に対応している。スピーカーのプロパティ画面から設定を行なえるが、オン/オフを切り替えるだけでその違いは歴然。オンにしていると、まるで耳のそばから聞こえてくるような感覚だ。
本体の重量は標準バッテリー装着時で約2.8kg、バッテリーの駆動時間は約1.8時間だ。富士通 WEB MARTでは、価格3000円(2011年7月28日現在)で購入できるオプションとして「内蔵バッテリパック(L)」を用意しており、これを使用すると駆動時間は約5.5時間となる。
LIFEBOOK AH52/DNAは、主に家庭内での利用を想定して購入するユーザーが多いはずだが、ワイヤレスTVユニットのおかげで家のどこに移動させてもTV視聴を楽しめる点が魅力となっている。自分の部屋やリビングなど、電源ケーブルを気にせずに持ち運べるようにしたいなら、内蔵バッテリパック(L)を購入しておきたい。