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長~く使える極上のPCケース2011 第4回

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長~く使える極上のPCケース2011【サーマルティク編】

2011年07月21日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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Commander MS-I

●URL:http://www.thermaltake.co.jp/product_info.aspx?PARENT_CID=C_00001467&id=C_00001468&name=Commander+MS-I&ovid=n
●実売価格:7980円前後

ミドルタワーとしてはなかなかスリムな製品。ゲームケースの流れを受け継ぐスタイルである

ローコストでハイエンドスペックを冷やせる!

 Commander MS-I(型番:VN400A1W2N-A)はコストパフォーマンスを重視したミドルタワーケース。静音よりも通気性をメインとした設計で、風通しがよく安いケースを求めるユーザーに向いている。

フロントはほとんどがメッシュ仕様。ミドルタワーとしては横幅が小さくスリムに見える

リアパネルに奇抜な部分は見あたらない。ファンの下に水冷用チューブを通す穴が2本見える

最大で4ファンを搭載可能なエアフロー重視志向

 ケースサイズはミドルタワーだが、幅が202mmと5インチベイの横幅プラス5cm程度のためかなりスリムに見える。高さと奥行きは普通なので特にコンパクトというわけではないが、あまり設置スペースに余裕がない場合にはこの幅が役に立つだろう。また重量は4.5kgとかなり軽めである。

三角形に近い形をしたアクリルパネルから中を見ることが可能。通気口があるがここにファンは設置できない

ドライブベイの赤いつまみはツールフリーロックのアタッチメント。用意されている数は総ベイより若干少ない

 全体を見渡すと、至るところに通気口が開けられており、風通しの良さを重視していることが伺える。フロントは吸気ファン部分に加え、5インチベイベゼルがすべてメッシュ仕様。さらにトップパネルの後ろ半分、左サイドパネルの拡張カードスロット付近、そして底面に電源ユニットファン用と吸気用とまさに穴だらけといった様相だ。そしてフロント、リア、トップ、左サイドに120mm角ファンを各1つずつ設置可能である。

トップにはファン2基分の通気口スペースがあるが、取り付けホールが用意されるのは1基分だけ。カバーはなく常にオープン状態

搭載ファンはこのリアファンのみ。サイズは120mm角でブルーLEDが内蔵されている

 自由自在にエアフローを調整できるのは強みだが、標準添付されるファンはリア1つのみである点には注意したい。少なくともフロントファンは追加したいところだ。これだけ穴があると静音志向は厳しく、目指せるのはファン回転数を絞った低騒音化くらいだろう。

ツールフリーで固定可能なドライブベイ

 内部のドライブベイはすべてケース本体にはめ込まれており、取り外すことはできない。そのかわりに5インチベイ用に2個、3.5インチシャドウベイ用に3個の取り付けアタッチメントが付属し、ツールレスかつワンタッチでストレージの組み込みが可能だ。アタッチメントの総数はベイの数よりも少ないが、必要十分な数は確保されていると言ってよいだろう。

3.5インチシャドウベイの数はかなり豊富。アタッチメントが足りない場合は普通にネジ止めすることになる

ドライブベイの最下段は2.5インチSSD用のスペースが用意されている

 電源ユニットは下配置タイプで、吸気ファン部分には防塵フィルター付きの吸気口が用意される。マザーボード部分はケーブルの裏配線や、マザーボードを取り付けたままでCPUクーラー交換を容易にする流行の機構も取り入れられている。対応するビデオカード長は約320mm。長さギリギリのカードだと3.5インチオープンベイ付近がふさがってしまうので注意したい。

電源ユニットファン用の防塵フィルターを装備。その右には増設ファン用スペースが見える

ビデオカードの長さは約320mmまで。長さギリギリのカードだと3.5インチオープンベイ付近がふさがってしまう

 コストパフォーマンス重視ゆえに高価格ケースのような際だった独自性はないが、ツールフリーで固定可能なドライブベイやケーブル裏配線、フロントのUSB3.0コネクターといった最近のケースらしいフィーチャーは揃っている。冷却寄りのスタンダードなケースとしては十分な性能と言えるだろう。

(次ページへ続く)

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