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長~く使える極上のPCケース2011 第5回

読者プレゼントあり

長~く使える極上のPCケース2011【アンテック編】

2011年07月22日 15時00分更新

文● 宇野 貴教

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P183 V3

●URL:http://www.antec.com/Believe_it/product.php?id=MjcyNg==
●実売価格:1万6980円前後

多くの自作マニアに愛用されている定番モデル「P183」のマイナーチェンジモデル。冷却性能、静音性、デザインの全てを凝縮したハイエンドケースだ

着実な進化を遂げて「定番」を勝ち取ったケース

 アンテックの「P18xシリーズ」は、初代の「P180」から脈々と進化を続けてきたことで、今や自作PCユーザーの定番ケースとして定着した製品だ。今回紹介する「P183 V3」は、2009年に発売された「P183」をベースに改良を加えたもの。P183ではeSATAだったフロントアクセスポートが、P183 V3ではUSB3.0ポートに変更されているが、この点を除けば両者に大きな違いはない。

P183(写真左)ではeSATAだったフロントアクセスポートが、P183 V3(写真右)ではUSB3.0ポートに変更された

フロントの両サイドに大型吸気口を多数配置

 フロントパネルは通気口やコネクター類が右部分に集中して配置されているユニークなデザイン。また、フロントパネル左右側面にも幅広の吸気口が多数用意され、空気が十分に流れる道が確保されている。フロントパネルは開閉式で、ここを開けると5インチベイやフロントファンフィルターなどにアクセス可能だが、中の様子はスタイリッシュなカバー表側と違ってメッシュ状のフィルターが一面に広がっている。

ダブルヒンジ式のフロントドアは、三層(アルミニウム、プラスチック、アルミニウム)に構成された消音パネルを採用しており、270度まで開扉可能だ

拡張スロットは7つ。電源は底面配置で、汎用のATX電源のほか、専用電源「Antec CP」シリーズも搭載できる

 2つあるフロントファン用フィルターだけでなく、5インチベイのドライブカバーもメッシュ仕様でフロント全体から吸気を行なう仕組みだ。フロントファンは120mm角2基分のスペースが用意されているが、ファンはオプションとなっている。

ドライブカバーには吸気用のスリットが施されている。簡単に取り外せるので、フィルターの洗浄も容易に行なえる

フロント下部には120mm角ファン2基を増設可能だ。手前に2枚のフィルタードアを搭載し、ケース内部に溜まりやすいチリやホコリの侵入を防いでくれる

マザーと電源を完全に分断

 ケース内部でいちばん特徴的な部分は、底面から15cmほどの位置にある仕切り板である。これはマザーボード部分と電源ユニット部分を分け隔てるデュアルチャンバー設計で、それぞれの熱を完全に隔離することが可能だ。2つのフロントファンスペースは上側がマザーボード、下側が電源ユニットに空気を送り込む構造になっているので、それぞれ個別にエアフローを強化できる。

マザーボード部分(上部約3分の2)と電源ユニット部分(下部約3分の1)を隔離するデュアルチャンバー設計を採用。それぞれ個別にエアフローを強化できる

 また、3.5インチシャドウベイはマザーボード側のチャンバーが2基、電源ユニット側のチャンバーが4基と、好きな方を選んで使える。仕切り板があるため、電源ユニットのケーブルはマザーボード裏を通して配線することになる。ケース内部の見た目が美しくなるほかに、エアフロー確保の面でも良効果が得られる。

ドライブベイは、5インチ×4、3.5インチ×1、3.5インチシャドウ×6(うち2つは2.5インチシャドウベイ共用)という構成だ

電源ユニットのケーブルはマザーボード裏を通して配線する。そのためのケーブルホルダーも完備

 排気用ファンはトップ後部とリア上部に、隣接するような形で2基搭載され、このファンには3段階のファンコントローラーが付属する。ファンコン用の切り替えスイッチはリアファンすぐ横にあり、ケース外からの操作が可能だ。

排気ファンは、トップ後部とリア上部にそれぞれ120mm角が搭載されている

リアに搭載されたファンコンで、ファンの回転数を3段階(1200/1600/2000rpm)に切り替えできる

 3.5インチシャドウベイに振動防止用のシリコングロメットが用意されるほか、サイドパネルが3層構造の消音仕様など、静音用途にも十分耐えうる仕様だ。ハイパフォーマンスのヘビーユーザーにも満足できる、幅広い層に対応する製品である。

上段HDDケージの側面には、付属ネジなどを収納する小物入れが付いている。ケージには耐久性に優れる1mm厚の冷間圧延鋼を採用している

下段HDDケージは、最大で4台の3.5インチHDDを収容できる。振動防止用のシリコングロメット(白い円形のゴム)の上に垂直にHDDを設置する仕組みだ

読者プレゼント

 今回検証で紹介したPCケース2台を、抽選で各1名様にプレゼントいたします(応募締め切り:2011年7月31日)。
 なお、「SOLO II」は発売日(8月末予定)以降に製品版をお送りいたします。「P183 V3」は編集部で検証および撮影で使用したものになります。新品ではありませんので、破損、傷などによる苦情、返品、交換は編集部、メーカーともに受け付けられませんのでご了承ください。

 プレゼント応募ページはこちら

プレゼント提供:リンクスインターナショナル

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