このページの本文へ

行っとけ! Ubuntu道場! 第46回

~師範、NASがほしいです……。~

2011年07月14日 16時00分更新

文● hito(Ubuntu Japanese Team) イラスト●瀬尾浩史

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

NASってそもそも何なの?

編集S:最初にしつもーん。NASって何でNASって言うんですかー?

やまね:ぬぅ……。NASか……。

ミズノ:知っているのかやまねん!

瀬尾浩史:いや、その展開はもう飽きるぐらいにやったペン。民明書房展開はたいがいにするといいペン。

やまね:くっ。数少ないネタ参加なのに止められた! どんよりしながら生きていきます。

さかもっちー:「Network Attached Storage」の略らしいですねー。

hito:セットになるのは「DAS」ですねー。こちらは「Direct Attached Storage」の略です。PCの内蔵HDDとかも論理としては「DAS」なんですけど、ラックマウントするような高いヤツだけを「DAS」と呼びます。まあこの場ではどうでもいいんですけどね……。

編集S:ふむ。「ネットワーク接続ストレージ」と「直接接続ストレージ」か。

やまね:ネットワーク接続ストレージゴッド、という単語が脳裏をよぎりました。

あわしろいくや:……。

小林:いくやさんにネットワークケーブルを接続すると……。

編集S:やめて。接続できたらコワイんで。

hito:リンクアップぐらいはしそうですよね……。

あわしろいくや:し、しませんよ!

やまね:まだ進化の途上、と。

あわしろいくや:幾らなんでも、そこまで体を張ったネタ対応はできないんですな。

編集S:ってあれ、「そこまで」ってことは、「そこまでじゃないもの」には対応する……?

あわしろいくや:そ、それなりに対応するんですな!

瀬尾浩史:涙が出そうな芸人魂ペン……。

小林:いくやさんも関西人ですからねぇ……。

編集S:……で、そもそもNASって何ができるの?

ミズノ:そこからですか……?

編集S:だって昔のNASって、Windowsのファイル共有ぐらいしかできなかったんだもん。いまどきのNASに何ができるのかは知っておきたいのだ。

NASの基本的な使い方、Windowsからのファイル共有。エクスプローラからアクセスすると、内蔵HDDと同じようにファイル置き場として使える、というもの

ミズノ:基本はWindowsのファイル共有のままですねー。ただ、そこにモデルによって色々な機能がくっついてます。プリンターサーバーになったり、USBデバイス共有する機能がついてたり。

あわしろいくや:無線LANルーターのたぐいに、オマケとしてNASっぽい機能が付いてることもありますな。

さかもっちー:外出先からアクセスできたり、メディアプレイヤーから使ったりもできるみたいですね。

ミズノ:ちょっと特殊な使い方としては、NFSとかiSCSIでアクセスできるやつもあります。あとはBitTorrentでファイル共有できたり。

瀬尾浩史:NFSとかiSCSIって何ペン、という読者様の声を代弁してみるペン。

やまね:読者の突っ込みはペン語尾ではないような気がするんだけど……。

小林:え、そうなんですか?

編集S:ペン語尾でツッコミを入れてくる読者様はこれまで居たことないなぁ。

hito:居たらコワイ……。あとピュアな目で「そうなんですか?」とか聞いているリーダーもコワイ……。

やまね:人生にはコワイことがいっぱいです。

hito:NFSつーのは、まぁ「Unixで都合のいいファイルサーバー」ぐらいに思っておけばいいんじゃないでしょうか。Unixパーミッションをそのままネットワークごしに共有できます。

編集S:ふーん。

ミズノ:たとえばUbuntuからアクセスすることを考えてみましょうか。Windowsのファイル共有でもUbuntuからアクセスできますけど、パーミッションの設定とかなくなりますよね? だから、ホームディレクトリをそのままコピーしてもあんまり嬉しくない。

編集S:FAT32なUSBメモリにホームディレクトリそのままコピーして、書き戻したらなんかログインできなかったお……。そういうことか。

ミズノ:ファイル共有も同じで、Windows用のやつをそのまま使うとパーミッションが保存されないんです。保存されるのがNFS。

hito:まあ他にも色々と難しい違いはありますが、なんかそんなものだと思っておいてもらえればそれで。

あわしろいくや:iSCSIっていうのは、まあ「イーサネット経由で使えるSATA」みたいなものだと思っておいてもらえればいいんじゃないですかな。普通のネットワーク越しにストレージを使うと「ファイルが置いてある場所」として見えますが、iSCSIを使うと「ハードディスク」として見えます。

編集S:ふぬ?

瀬尾浩史:「ハードディスク」として見える=自分でフォーマットして使う、ってことペン。

ミズノ:「HDDを搭載してないマシンにiSCSIでHDDをつないで、ネットワークの向こうにあるHDDから起動」みたいなこともできます。

編集S:ほー。面白い気がする。

hito:でも「みんなで共有」みたいな使い方ではなくて、PCにHDDを内蔵せずに使える、みたいな感じなので、今回扱うのとはちょっとネタとしては違う感じですね。

ミズノ:しかし改めて考えてみると、いまどきのNASって超多機能ですねぇ……。モデルによっては昔からできてたこともありますけど、MySQLとCMS入れてblogが書けるとか、USBデバイスサーバーとして使えるとか……。

編集S:後者のはともかく、blogうんぬんのやつは玄箱とかじゃないので……?

hito:いや、普通に一部メーカーのやつはそんななのです。

編集S:そうなのか……。


(次ページへ続く)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン