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2011年夏の最速スマホ「GALAXY S II」ロードテスト 第3回

ソフトバンクのSIMでも通話やデータ通信ができた

GALAXY S IIをSIMロック解除してきた 日本でも意味がある?

2011年07月11日 12時00分更新

文● オカモト/ASCII.jp編集部

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ソフトバンクは他社端末用のAPNを用意している
パケット定額に入っていれば月額上限5985円で使える

 今回はソフトバンクのSIMカード(まだVodafoneロゴのケータイ用SIM)を挿入して電源を入れたが、特段操作をしなくても、自動的に電波をつかんで待受状態になった。電話の発着信ともに可能。SMSも(相互接続が開始されていない現時点では)ソフトバンク宛であれば送信できた。

ソフトバンクのSIMに差し替えた直後。特段操作をしなくても自動で電波をつかんだ。通話ももちろん可能だ

 さて、肝心のデータ通信だが、ソフトバンクは他社製品利用時のパケット通信について「アクセスインターネットプラス」と呼ばれるAPN(アクセスポイント名)を7月1日から用意している。SIMロック解除した端末+ソフトバンクSIM(iPhone用のSIMについては未確認)であれば、ここに接続できる。詳しくは、ソフトバンクモバイルのサイトを参照してほしい。

ソフトバンクのサイトから。APNなどの設定はこのとおり。料金など注意点はしっかり確認してほしい

GALAXY S IIでは[認証タイプ]を「PAPまたはCHAP」に変更する必要があった

 ただし、パケット定額サービスを利用していないと料金が青天井になるので、絶対に注意する必要がある。APNの設定をミスしても同様なので、とにかく慎重に作業して、不明な点は確認しながらにしてほしい。なお、ケータイ用の「パケットし放題」「パケットし放題S」「パケットし放題フラット」の利用時も、アクセスインターネットプラスを利用すると、パケット料金の上限額は月5985円になる。

 また、ソフトバンクの回線契約をしていないユーザーでも、ソフトバンクの通信方式に合った端末であれば新規契約は可能だが、ソフトバンクのパケット定額プランは完全定額制の「パケットし放題フラット for スマートフォン」で月5460円、二段階制の「パケットし放題S for スマートフォン」で月5985円。これはドコモと同額であり、基本プランであるホワイトプランには2年縛りもある。エリアや通信品質などを含めて考慮すれば、ホワイトプランの無料通話が絶対必要という人を別にして、ドコモからソフトバンクに移行するメリットはあまりない。

少なくともパケット通信の料金面ではソフトバンクに移行するメリットは小さい

 ソフトバンク以外のSIMについては、イー・モバイルは利用している周波数帯が異なるために利用できないし、もう1つの現実的な解と言えるであろう、ドコモのMVNOである日本通信のSIMは、そもそもSIMロック解除しなくても認識される(これについてはまた次回以降で詳しく紹介する予定)。

イー・モバイルは1.7GHz帯の電波を用いているため、そもそも電波がつかめない

ドコモスマホのSIMロック解除で
メリットがあるのは海外に行く人だろう

 こうなると、国内で利用している限りはドコモスマホのSIMロック解除のメリットはあまりないというのが正直なところだろう。メリットがあるのは海外に行くとき。ドコモでも「海外パケ・ホーダイ」を利用すれば、上限2980円/日でパケット通信が使い放題になるが、自腹で払うには少々お高めの金額。現地でお手頃なプリペイド型のデータ通信用SIMを入手できるのであれば、旅行や出張で気兼ねなくスマートフォンを使いこなせるようになるはずだ。

 この「海外に頻繁に行くかどうか」が、SIMロック解除を便利に思えるかそうでないかの差になってくると感じる。ちなみにワタシも海外取材の機会がないわけじゃないけど、基本的にはあんまり好きじゃない。だって、日本以外の国にはウォシュレットがないんだもの(いや一度だけ韓国では見た。しかもサムスン製!)。

 少々微妙なオチになったが、ドコモ以外のSIMの活用については、機会があったらまた紹介するということで今回は締めたい。


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