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家電生活がゲームに?萌えキャラで操作するソニー「Kadecot」

2011年07月07日 17時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ソニーコンピュータサイエンス研究所と大和ハウス工業は7日、スマートフォンのアプリケーションを利用して、ゲーム感覚で家電を制御する公開実験を開始すると発表した。公開実験は7月8、9日の2日間となっており、大和ハウス東京ビルに併設する「D-TEC PLAZA」で行なわれる(公開実験の参加予約はこちらから)。

 ソニー側が提供するのは「Kadecot(カデコ)」と呼ばれるスマートフォン上で動作するゲームを開発するツール。一方、大和ハウス側は「住宅API」と呼ばれる家電の汎用制御コマンドを提供し、相互に連携することによりスマートフォンから家電が制御可能となる。

ソニー側が「Kadecot」で作成したプログラムで大和ハウス側の「住宅API」にアクセスし、各家電の制御を行なう。大和ハウスによると、今後は他の家電メーカーにも住宅APIの利用を促したいとしている

 今回報道向けに実施されたデモでは、2~3頭身のキャラクターをスマートフォン上で動作させ、ゲーム形式で家電を操作。電源のON/OFFやエアコンの温度設定、ソフトウェアアップデートなどを、キャラクター同士がコミカルなやりとりをしながら実行する様子が見られた。

こちらが扇風機とエアコンの恋の物語が展開された部屋。まあ、見てもらいたい

「空調機たちの夏」という、エアコンと扇風機の制御ゲームが始まる……

起動するといきなり遊園地に遊びに行くイベントが発生し、ジェットコースターorメリーゴーランドに乗るという分岐が現れる

ジェットコースターに乗るを選択すると扇風機の風量は「強」に、メリーゴーランドを選択すると「弱」で動作する。その後、物語が進んで行くと驚愕の結末が……

 Kadecotを主導したソニーコンピュータサイエンス研究所の大和田 茂氏によると、「スマートフォンの登場により、リモコンが(スマートフォンに)集約される可能性が出た」と説明。そうした際に重要になるのが「情報の“見える化”から情報の“弄れる化”」へのシフトで、家電をキャラクターに置き換えることにより親近感を持って機器を操作できると、Kadecotを使用した家電制御についてのコンセプトを語った。
 なお、今後「Kadecot」はオープン化する予定とのことで、広く一般から家電協調や節電のアイデアを募りたいとしている。

 

左のキャラクタはブルーレイちゃん。このキャラクタに声を当てたのが萌家電大使に任命された水瀬いのりさん、15歳。

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