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OS X Lion移行計画(前編)〜不要なファイルを“断捨離”〜

2011年07月04日 12時00分更新

文● 海上忍

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「断捨離」されるべきファイルたち

 では、どの種類のファイルを「断捨離」すべきだろうか?

 OS Xでは、ユーザーの権限で操作できるファイルはホームフォルダー(/Users/ユーザー名)以下に保存される。ワープロや表計算、その他文書ファイルは原則「書類」フォルダー(~/Documents)、動画は「ムービー」(~/Movies)、音楽およびiOS関連データは「ミュージック」(~/Music)などと分類されているので、そのままバックアップしよう。ユーザー自身が作成したデータ/ファイルが多いという点でも、要不要の判断はバックアップ後のほうがいい。

 一方、不要なデータが大量に含まれるフォルダーが2つある。ひとつは「ダウンロード」で、インターネット上からダウンロードしたファイルが一時保存される領域だ。ディスクイメージ(*.dmg)や各種書庫ファイル(*.zip、*.tgz、*.pkg)は、再入手が容易と判断できるものは迷わず削除してしまおう。

 「ライブラリ」フォルダーは判断が難しいが、ウェブブラウザーのキャッシュなどデータ一時保存用の「Caches」(~/Library/Caches)は、システム入れ替えというタイミングだけに、削除してもあとから問題になる可能性は低い。同じ理由で、アプリケーションの設定情報が保存される「Preferences」(~/Library/Preferences)も削除していいだろう。アプリケーションによっては、再び登録作業をする必要が生じるかもしれないが、正当なライセンスを持っていれば問題ないはず。

「ライブラリ:Caches」フォルダー(~/Library/Caches)には、バックアップする必要はないキャッシュファイルが保存されている

 逆にいえば、ライブラリフォルダーでは「Mail」(Apple Mailが使用するフォルダー、メールボックスなどが置かれている)と「Fonts」(ユーザー権限で追加したフォントファイルの保存場所)の2つのフォルダーは削除してはいけない。また、ダッシュボード用のソフトをインストールして、メモなどを取っている方は、「Widgets」フォルダーも削除してしまわないよう注意だ。

 それ以外のデータは、再ダウンロードや再インストールが必要になるとしても、復活できるものばかりだ。

(次ページに続く)

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