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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” ― 第206回

鎌倉散歩で見つけた真夏日の猫たち

2011年07月01日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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人なつっこい白い靴下をはいた黒猫。ぺろっと舌を出した姿が可愛いのだが、目を患ってる様子。でも、元気に生きておりました(2011年6月 ニコン D7000)
人なつっこい白い靴下をはいた黒猫。ぺろっと舌を出した姿が可愛いのだが、目を患ってる様子。でも、元気に生きておりました(2011年6月 ニコン D7000)

 とても暑い平日、鎌倉へあじさいを撮りに行ってきたのである。

 そういえば昔、鎌倉へ撮影に来て猫に出会ったことがあったな。これは先週と同じような展開に持ち込めるか、と思いきや、世の中そんなに甘くなく、昔の写真をあさっても出てきた猫は1匹だけでした。残念。

 しかも1999年のこと。つまり20世紀である。あの頃のデジカメは、やっと上位モデルが200万画素になったばかりで、最初の200万画素デジカメのひとつを持って撮影に行ったのだ。

1999年に撮った銭洗弁天の猫。ベンチの下でくつろいでいた。画質にちょっと時代を感じるね(1999年5月 オリンパス C-2000Z)1999年に撮った銭洗弁天の猫。ベンチの下でくつろいでいた。画質にちょっと時代を感じるね(1999年5月 オリンパス C-2000Z)

 今見ると、ああ、20世紀のデジカメだなぁ、という感じ。撮影場所は銭洗弁天。

 それから12年の歳月が流れ、再び鎌倉で見つけた猫の話。

 持って行ったカメラはニコンの「D7000」。猫撮りが目的じゃなかったのでファインダーを覗いて撮る普通の一眼レフを携えて行ったのだ。

 暑い中、長谷寺であじさいを楽しんだ後(平日でも人の波は途絶えることなく、休日ならどうなっていたことかと思うほど)、境内を散歩していると、きれいな灰色の猫を発見。

 見つけたのはわれわれのみならず、見ての通り、みんなしゃがんでケータイを取り出したり撫でたりしている。

お寺の猫はたいてい人気者。みんなケータイやデジカメを取り出して撮ってみる。でも、近すぎてピントが合わないんじゃないかといらぬ心配。ああ、こういうときはもっとローアングルで撮りたいよね(2011年6月 ニコン D7000)お寺の猫はたいてい人気者。みんなケータイやデジカメを取り出して撮ってみる。でも、近すぎてピントが合わないんじゃないかといらぬ心配。ああ、こういうときはもっとローアングルで撮りたいよね(2011年6月 ニコン D7000)

 こちとら、ファインダーを覗いて撮っているのでどうしても上の写真のような角度になる。ライブビューにしたからといって、撮りたいアングルでは液晶モニターが見えない。

 しょうがない、周りに人が多いけど這いつくばっちゃえ。両肘を地面について、頭をぐっと落とし、ぎりぎりの高さで撮る。

そんなときは這いつくばってローアングルで撮るべし。猫と人のスケール感が面白い(2011年6月 ニコン D7000)そんなときは這いつくばってローアングルで撮るべし。猫と人のスケール感が面白い(2011年6月 ニコン D7000)

 端から見ると、どう見ても怪しいのだが、やっぱ猫はこういうアングルで撮りたいじゃないか。

 このグレー猫、さっきから頭を上げないで地面に鼻をこすりつけているのだが、こうしてみると、どうも「石の上を舐めている」らしい。ぐぐっと寄ってみた。

望遠にしてアップで見ると、石を舐めていたのだった。見ての通り、舐めているのだが、いったいそこに何があったのかは謎。このように、動いているシーンを撮るときはISO感度とシャッタースピードを上げるべし(2011年6月 ニコン D7000)望遠にしてアップで見ると、石を舐めていたのだった。見ての通り、舐めているのだが、いったいそこに何があったのかは謎。このように、動いているシーンを撮るときはISO感度とシャッタースピードを上げるべし(2011年6月 ニコン D7000)

 ほら。やっぱ舐めてるよ。何を舐めているのだか聞いても答えてくれず、見たところ食べ物があるわけじゃなし。

 もしかしたら、誰かが「またたびの粉」でも撒いたのかもしれない。真相はわからず。ともあれ、猫を撮るにはやはり可動式液晶モニターが欲しいね。公衆の面前で這いつくばらなくて済むもの。

 最近、可動式液晶モニターを持つデジタル一眼レフやミラーレス一眼が増えてきたので、猫撮影にお勧めデジカメを探してみよう。

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