USBメモリーに入れて持ち歩きたい
お手軽&便利&必携ソフト10選
旅行中や友人宅でPCを使いたくなっても、使い慣れたソフトでないとなかなか勝手が悪いもの。友人のPCに好きなソフトをインストールするのも気が引けるし、ネットカフェなどのPCではセキュリティ面が不安になる。
そんな悩みを解決してくれるのが、USBメモリーであらかじめ設定した環境ごと持ち運べるソフトだ。有名なソフトは、USBメモリーにインストールできるように手を加えられて配布されていることが多く、Windowsを搭載していれば基本的にどのPCでも起動できるメリットがある。また、クライアントやID情報をPCのHDDに残さないので、メールやインスタントメッセージの利用も安心できる。
そこで今回は、USBメモリーに入れておきたい、必携ソフトを紹介する。導入は手軽で、基本的にはインストーラを起動したら、インストール先にUSBメモリーを指定するだけでいい。今回紹介するソフトはすべて無料で使えるので、気になったソフトがあれば、ぜひ一度使ってみてほしい。
USBメモリーでISOファイルを開いたり
OSをブートしたりできるツール「Xboot」
長年PCを使っていると、ブータブルOSやバックアップツールなどのCD/DVDがたまりがち。このソフトは、そうしたCD/DVDのISOファイルをUSBメモリーにひとまとめにして、任意のプログラムを起動できるようにするというもの。操作方法は、ソフトを起動して「Create Multiboot USB/ISO」タブを開き、ISOファイルをドラッグ&ドロップで登録。そして「Create USB」ボタンをクリックするだけ。仮想ドライブツールも備えており、「QEMU」タブを開いて任意のISOファイルをドラッグ&ドロップし、動作を確認することができる。
外出先のPCにMicrosoft Officeが入ってない!
そんなときは「OpenOffice.org」があれば大丈夫!
Microsoft Officeと互換性を持ち、WordやExel、Powerpointなどのファイルを閲覧・編集できる。導入方法は、インストーラーをダウンロードして実行し、USBメモリーにインストールするだけ。あとは、USBメモリー内に作成されたアイコンをダブルクリックして、使いたいソフトを起動すればいい。Microsoft Office 2010で作成したファイルの読み込みにも対応している。
普段使っているメーラーで
いつでもどこでも受信したいなら「Thunderbird」
Mozilla Thunderbird, Portable Edition
Mozilla Thunderbirdのポータブルバージョン。アプリ本体はPC用のThunderbirdと機能的な違いはなく、バージョンも執筆時点で最新の「3.1.11」となっている。OpenOffice.org Portableと同様、異なるPCでもUSBメモリーを挿入するだけで使えるので、外出先でのメール閲覧に便利だし、メールデータも一括してUSBメモリーに保存されるので、バックアップもしやすい。複数のPCを所持している場合、それぞれでメーラーの設定や管理をする手間も省けるだろう。
普段から「Firefox」ユーザーなら
USBメモリーに入れてWebブラウザーも持ち歩こう
Mozilla Firefox, Portable Edition
インターフェースを刷新したFirefox 5.0のポータブルバージョン。従来のバージョン(4.0まで)より動作が軽くなっており、快適性がアップ。他のPCにインストールしているFirefoxと、ブックマークやパスワードなどを同期できる「Firefox Sync」もサポートしている。なお、インストーラーは言語別に用意されているので、日本語を選択しよう。
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