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「高級マンションでしょうか? いいえHPです」

写真で見る、日本HP・大島新オフィス

2011年06月23日 06時57分更新

文● TECH.ASCII.jp

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これは居酒屋ですか? いいえ社員食堂です……

 最上階のフロアーは社員食堂となっている。エレベーターホールから進むと入り口にデジタルサイネージが置かれており、本日のメニューと提供されるエリアの地図などが確認できる。料理の写真は毎朝撮影したものを活用している。

 本物の料理をサンプルとして置くことも検討されたが、エコの観点でも導入コストを考えても、1年間本物の料理を出すより得だという判断だという。またマップなどの情報も提供でき、フロア全体を歩きまわらなくても目的の料理が決められる。列に並ぶ時間や手間が軽減できるので合理的だ。

階段の照明。LEDを活用してカラフルな光を当てている。写真のように三原色のライトが用意されており、中央制御室で色を自由に変えられるという

カフェテリアの入り口部分。デジタルサイネージを効果的に活用しているのはさすが

 提供されている料理は非常に豊富。また電子マネーの利用も可能。パソコンが使えるようにさまざまな配慮がなされているほか、HPが開発したPOS用パソコンなども導入されている。レジでの精算は食器やトレイに仕込んだタグを利用して、無人かつ一瞬のうちにできる仕組み。料金を支払わないで進もうとすると、警告が出る。

食器にはタグが付いており、トレーを置くと瞬時に料金や消費カロリーなどが参照できる。会計は電子マネー(nanaco)にも対応

キャッシャーに用意されていたPOS端末。これもモチロンHP製。ちなみにこのPOS端末は川崎のスターバックスでも試験運用されているという

 ここにも屋外に出られるスペースが用意されており、大変眺めがよく広々としている。晴れた日には都心のランドマークや富士山が一望できるという。

パークテラス。実のなる植物が植えられている。ちなみに直前までブラックベリーが実っていたという;窓際にある何気ないカウンターテーブルだが、トレーとノートパソコンを置いた際にちょうどいい奥行きを用意するなどIT企業らしい配慮も

こちらはツリーテラスと呼ばれるスペース。スカイツリーと東京タワーの両方が楽しめる眺望がウリ。天気がいいと、新宿副都心や富士山なども見える

こちらは果物よりは花などを植える予定だと言う。スピーカーも用意されており、パーティーなどにも利用できる

 さて、ここまでは普通(といってもかなり行き届いた)カフェテリアといった雰囲気だったのだが、ここで衝撃的な光景が。なんと掘りごたつ+居酒屋という、会社とはとても思えない光景を取材陣は目にしたのだ!……と書くと大げさだが、一瞬ここどこでしたっけ? と思ってしまうリラックススペースが用意されていたのは確か。

会社の中ではあるが、掘りごたつ完備の居酒屋まである。夕方以降はアルコールの提供もされるとのこと

とても社食とは思えない雰囲気……。ちなみに左の写真のボンボリ風の照明は、HPらしさをイメージしたもの。プリンターのインクカートリッジのパッケージをモチーフにしている

ATMはもちろんだが、何と新幹線などのチケットまで取れる。JR東日本圏内なら座席予約まで可能とのこと

 以上駆け足で日本HPの新オフィスを眺めてきた。

 今まで国内外を含め、様々なIT企業の個性派オフィスを訪問してきた筆者だが、ここまで充実したというか、ここまで徹底したオフィスを見る機会はそうそうないというのが率直な感想である。

 単にリフレッシュや福利厚生的な施設が充実しているというのではなく、エコや社員の生産性向上などにも配慮している。遊び心と合理性のバランス感覚がこれまで見てきたどの企業とも違うように感じた。

 果たしてその働き心地は? ぜひ社員の方々の生の声も聞いてみたいものだ。

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