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独自の新マウントで小型・軽量化を実現

まさに“手乗りミラーレス一眼” 「PENTAX Q」登場

2011年06月23日 14時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 ペンタックスから、世界最小・最軽量のレンズ交換式デジタルカメラ「PENTAX Q」が発売される。いわゆるミラーレス一眼だ。カメラおよびレンズの発売日は“近日”とのこと。

“手乗りデジイチ”と言ってもいい「PENTAX Q」

“手乗りデジイチ”と言ってもいい「PENTAX Q」

 フランジバック(マウント面から撮像素子までの距離)を9.2mm(同社のKシリーズの5分の1の距離)に短縮した独自の「Qマウント」により、コンパクトデジカメに採用されている1/2.3型裏面照射CMOSセンサーでレンズ交換を可能とした。

 最大の特徴は、ポップアップ式のストロボを内蔵しながら、幅98×奥行き31×高さ57.5mm、約200g(撮影時)という本体サイズ・軽さを実現。まさに“手のひらサイズ”となっている。

本体カラーはホワイトとブラックを用意する

フラッシュはポップアップする

フラッシュはかなり高くポップアップする

背面モニターは3型(約46万ドット)

背面モニターは3型(約46万ドット)

底面のカバー内にはHDMI端子とUSB端子を装備

底面のカバー内にはHDMI端子とUSB端子を装備

側面にはSDメモリーカードスロットと電池室がある

側面にはSDメモリーカードスロットと電池室がある

Qマウントのレンズを手で持ってみたところ

Qマウントのレンズを手で持ってみたところ

同社一眼レフカメラ「K-r」との比較

同社一眼レフカメラ「K-r」との比較

撮像素子は裏面照射型CMOSセンサー

撮像素子は裏面照射型CMOSセンサー

手ブレ補正機構の「SR」

手ブレ補正機構の「SR」をボディに内蔵する

カメラ本体の基板

カメラ本体の基板

 撮像素子の解像度は有効1240万画素で、ボディ内にセンサーシフト式の手ブレ補正機能「SR」を搭載する。感度はISO 125~6400まで設定可能。秒間5コマの連写が可能で、3枚の連写画像を合成してダイナミックレンジを広げる「HDR」機能も搭載する。シャッタースピードは1/2000秒まで設定可能で、1920×1080ドットのフルHD動画(H.264)の撮影もできる。

モードダイヤルは本体右上にある

モードダイヤルは本体右上にある

 撮影モードはP/A/T/Mといった一般的なモードに加え、「BC」(ボケコントロール)機能を搭載。画像処理によりボケ感を演出する。JPEGはもちろん、RAW撮影も可能だ。

「スマートエフェクト」は、本体前面のダイヤルに4つ登録が可能。ダイヤルを回すことですぐに呼び出せる

「スマートエフェクト」は、本体前面のダイヤルに4つ登録が可能。ダイヤルを回すことですぐに呼び出せる

「シーンモード」や「フィルター」機能も搭載する

 また、「スマートエフェクト」と呼ばれる画像仕上げ機能を備えるが、このカメラは1979年に発売された小型フィルムカメラ「auto110」を強く意識しており、その名称を冠した「Auto110」モードを搭載する。Auto110モードは、写真をいわゆるトイカメラ風の仕上がりにするモードだが、複数の仕上がり候補から選択できるのが特徴だ。

 このほか、彩度をぎりぎりまで高める「極彩」や、HDR処理を利用して非現実的な写真にする「ドラマチックアート」、ポジフィルムをネガ現像、またはネガフィルムをポジ現像したような仕上がりにする「クロスプロセス」といった、9つの仕上がりを選択できる。

35mm換算で47mm相当、F1.9単焦点の標準レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」。右は別売りのフードカバーを装着した状態

35mm換算で47mm相当、F1.9単焦点の標準レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」。右は別売りのフードカバーを装着した状態。このレンズはセット販売のみ

35mm換算で27.5~83mm、F2.8~4.5の標準ズームレンズ「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」。右は別売りのレンズフードを装着した状態

35mm換算で27.5~83mm、F2.8~4.5の標準ズームレンズ「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」。右は別売りのレンズフードを装着した状態。レンズ単体の予想実売価格は2万円台半ば

 ラインナップは、単焦点の標準レンズ「PENTAX-01 STANDARD PRIME」が付属する「レンズキット」(予想実売価格7万円前後)と、それに加えて標準ズームレンズ「PENTAX-02 STANDARD ZOOM」が付属する「ダブルレンズキット」(同9万円前後)の2種類となる。なお、上記のレンズはレンズシャッターを搭載しており、内蔵ストロボ使用時で最高1/2000秒までの同調撮影ができる(外部ストロボ使用時は1/250秒まで)。また、NDフィルターも内蔵する。

Qマウントレンズは5種類を用意

35mm換算で17.5mm、F5.6の魚眼レンズ「PENTAX-03 FISH EYE」

35mm換算で17.5mm、F5.6の魚眼レンズ「PENTAX-03 FISH EYE」。予想実売価格は1万円前後

35mm換算で35mm相当、F7.1の「PENTAX-04 TOY LENS WIDE」。広角でトイカメラ風の写真撮影が可能だ

35mm換算で35mm相当、F7.1の「PENTAX-04 TOY LENS WIDE」。広角でトイカメラ風の写真撮影が可能だ。予想実売価格は6000円前後

35mm換算で100mm相当、F8の「PENTAX-05 TOY LENS TELE PHOTO」。望遠でトイカメラ風の写真撮影ができる

35mm換算で100mm相当、F8の「PENTAX-05 TOY LENS TELE PHOTO」。望遠でトイカメラ風の写真撮影ができる。予想実売価格は6000円前後

 本体に付属するものも含め、新しいQマウント用レンズは5種類が発表されている。なお、名称は「PENTAX-01 STANDARD PRIME」というように、焦点距離や明るさなどの記述がない。これは、このカメラのターゲットユーザー(レンズ交換式カメラ初心者)が、数字を見て難しく考えないように配慮したから、とのことだ。

別売の専用カメラケースを装着した状態

別売の専用カメラケースを装着した状態。このほか外付けの光学ファインダーもオプションで用意する

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