最新ベンチマークソフト「PCMark 7」徹底解剖
第1回
PCベンチマークの新定番「PCMark 7」とは何か?
2011年06月20日 12時00分更新
文● 加藤勝明
PCMark 7の動作環境は?
PCMarkを実行する条件として、以下の動作環境をFuturemarkは推奨している。GPUに関しては、Basic Editionを使う限りDirectX 9世代のものであればいいため、比較的古いPCでも実行できる。スコアの低さに悶絶する可能性は高いが。
OS |
Windows 7 32/64bit版 |
CPU |
1GHz以上のインテル/AMD製CPU |
メモリー |
1GB(32bit環境)、2GB(64bit環境) |
グラフィックス |
DirectX 11対応 |
ディスプレー |
1280×1024ピクセル以上 |
ストレージ |
10GBの空きNTFS領域 |
PCMark 7を使ってみよう
PCMark 7の導入やテスト自体は非常に簡単だ。無料で使えるBasic Editionの場合、ユーザーの操作が必要なのはテストを開始する時だけだ。
PCMark 7を起動した直後。AdvancedやProfessional Editionのユーザーなら、上の入力欄に登録コードを入れれば、この画面は2度と出なくなる。Basic Editionで使い続けるなら、一番下の「Upgrade Later」を毎回クリックしよう
Basic Editionの画面。何も変更できる部分はない。「Run Benchmark」をクリックすると、総合スコアを計測するワークロードが実行される。中央部分にあるチェックのついた項目が実行される「ワークロード」だ
Advanced Editonの画面。ワークロードを自由に選択できる。低スペックPC向けの「Lightweight Suite」では、動画のトランスコード等のワークロードがないかわりに、テキスト編集等の軽い作業を想定したワークロードが中心となる
テストに要する時間はハードウェア構成にもよるが、後述するテスト環境では約20分で終了した。1回のテストで同じテスト項目(ワークロード:Workloads)を3回繰り返す。統計的に調べたわけではないが、体感的にテストごとのスコアの変動は3%前後といったところだ。
PCMark 7はあまり「眺めていて楽しい」ベンチマークテストではない。動画再生や画像処理関係の処理の時に映像が表示される程度だ
GPUテストの内容は、懐かしい「3DMark 06」の「FireFly」テストがそのまま実行される。今のGPUでは大した負荷にもならないだろう
Basic Editionの場合、スコアを見るにはインターネットへの接続が必須だ。スコアは自動的にFuturemarkのサイトにアップロードされる
左上方にある「Search」のリンクを開くと、Futuremarkに寄せられたベンチマーク結果の中から、指定した要素に合致するものを拾い出せる。指定できる要素は「CPUの型番」「GPUの型番」「SLI/CrossFire Xの有無」、そして「対象ベンチマーク」の4種類
ベンチ結果同士を突き合わせて、どこが違うのかチェックしてみるのも面白い。結果送信時にハードウェア構成も一部アップロードされているため、上位陣がどんなメモリーやマザーを使っているのかを見るのも面白い